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映画のタイトルで英語の勉強!原題と邦題が違う映画8選

 映画のタイトルは、そのまま日本語に訳すと、日本人には伝わりにくいようなものになってしまうため、原題とは全く違うものになってしまうケースも多くあります。そうなると、英語で映画のタイトルを言いたくても、原題を知らない限りは不可能です。

特に自分の気に入っている映画や話題の映画のタイトルは原題もチェックしておくことをおすすめします。

今回は日本のタイトルでよく使われる言葉から、原題との違いを見ていきたいと思います。簡単に映画の内容もご紹介します。ネタバレは含みません。

 

 

「17歳」 がつく映画のタイトル

17歳の肖像

原題:An Education

2009年イギリス

 

イギリスのジャーナリスト、リン・バーバーの自叙伝を映画化。

舞台は1961年のロンドン郊外。16歳のジェニーは中流家庭の一人娘で、両親からはオックスフォード大学に入ることを期待されています。ジェニーは大学に入って、厳しい父から解放され、自由になることを期待しています。

そんなある日、ジェニーはデイビットという年上の男性と偶然知り合い、その出会いがジェニーの平凡だった学生生活を大きく変えることになります。

 

原題の "an education" は「教育」「教養」「知識」の他に「(ためになる)経験」という意味があります。

デイビットとの出会いはジェニーにとって、少し大人に近づくための「ためになる経験」だったと言えるでしょう。

 

17歳のエンディングノート

原題:Now Is Good 

2012年イギリス

 

すでに余命を宣告されていたテレッサは、17歳になって、残り少ない人生を楽しむための「やりたいことリスト」をつくって次々と実行し始めます。そんな中、テレッサは隣に引っ越してきた青年アダムと知り合い恋に落ち...。

 

余命宣告を受けて、明日はどうなるか分からない。だから "Now is Good"

深い意味のあるタイトルだと思います。

 

邦題の「エンディングノート」という言葉は日本でつくられた和製英語です。

本来の意味は特に高齢者が、病気や死に備えて、治療方針や葬儀、遺品整理などの希望を書き留めておくノートのことです。法的効力のある遺言書とは違い、書き方は本人の自由で、自分の家族の負担を減らすことを目的にしています。

2011年の日本映画『エンディングノート』が公開され、その言葉が徐々に広まりました。

 

英語で「やりたいことリスト」は "To do list" と言いますが、特に「死ぬ前にやりたいことリスト」は "Bucket list" と言います。映画『最高の人生の見つけ方』の原題でもあります。詳しくは以前に書いた記事をご覧ください。

   ↓

www.komichit.com

 

 

17歳のカルテ

原題:Girl, Interrupted

1999年アメリ

 

 ウィノナ・ライダーアンジェリーナ・ジョリーの共演作。アメリカの作家、スザンナ・ケイサンの自伝です。

自殺未遂をして精神科病院に入ったスザンナが、病院内で出会った少女たちとの体験を物語にしています。


原題はフェルメールの絵画作品 "Girl,interrupted at her music"(中断された音楽の稽古)からの由来でつけられたタイトルです。"interrupted" は「中断された」「さえぎられた」の意味になります。

 

邦題で「17歳の~」となっているのは、この映画が日本で公開された2000年に日本で17歳による少年犯罪が連続で起こり、「キレる17歳」という言葉が出回ったことが影響されているようです。

 

実際にスザンナが入院していたのは18歳から20歳の間で、邦題の「17歳」は物語とは関係ないと思われます。


「カルテ」はドイツ語からの外来語で、英語では "medical record" や "patient chart" などと呼ばれます。

 

17歳

原題:Jeune et Jolie

英題:Young & Beautiful 

2013年フランス

 

フランスの巨匠、フランソワ・オゾン監督の作品。 

17歳の誕生日を迎えようとしているイザベルは、家族とバカンスで訪れていたリゾート地で知り合ったドイツ人男性と初体験を済ませます。

バカンスも終わり、普段の生活に戻ったイザベルは、20歳と偽りSNS上で知り合った男性たちと売春を繰り返すようになります。その中で知り合ったジョルジュという初老の男性と定期的に会うようになるのですが...。

 

フランス語の原題の意味は「若くて美しい」、英題もそのまま英語にして "Young & Beautiful" です。

 

日本では「17歳」をタイトルにつけることが多いですが、17歳をつけることで青年期の真っただ中にいて、子供とも大人とも言えない時期、いろいろなことに興味があり悩み、葛藤していることがイメージしやすいのでしょう。

 

「世界」がつくタイトルの映画

世界にひとつのプレイブック

原題:Silver Linings Playbook

2012年アメリ

 

パットは妻の浮気現場に遭遇し、その場で浮気相手に暴行。自身の心のバランスも崩してしまいます。躁うつ病と診断され、強制入院と妻への接近禁止命令を受けます。

退院後は実家で療養しながら両親と暮らすパットですが、妻を取り戻すことをあきらめられません。ある日友人の妻の妹で、ティファニーという女性と知り合います。ティファニーもまた、夫の死によるショックが原因で性依存症となり、心理療法を受けていました。それからティファニーの過激な発言と突飛な行動に振り回されるようになります。そしてパッドはダンスコンテストでティファニーのパートナーとして出場することに。

 

原題の "silver linings" は "Every cloud has a silver lining." 「全ての雲には銀の裏地がある→どんなに困難な状況でも希望の光は必ずある」という意味のことわざの「希望の光」の部分です。

"Playbook" はアメリカンフットボールで使う作戦図が書かれた戦術書のことです。

この2つを合わせて、"Silver Linings Playbook"  は「希望の光を得るための戦術書」という意味になります。

邦題では、希望を得る方法は人によって違い、共通するものではなく、それぞれが「世界にひとつのPlaybook」を持っているというメッセージになっています。 

 

世界一キライなあなたに

Me Before You

2016年アメリカ・イギリス

 

イギリスの田舎町に住む26歳の女性ルーは、カフェで働き、家族を養っています。ところが職場であるカフェが閉店することになり、失業してしまいます。

ルーが見つけた新しい仕事は、元実業家で大富豪のウィルという青年を介護する仕事でした。ウィルは2年前に交通事故で四肢麻痺となり、生きる希望をすでに失くしていました。

最初は冷淡だったウィルは明るく純粋なルーに次第に打ち解け、2人の仲は恋に発展します。しかしウィルはルーに出会う前から、あることを決めていたのです。

 

原題の "Me Before You" は、"Who I was before I met you" を省略したもので、「あなたに会う前の私」を意味しています。"Me" と "You" がルーとウィルのどちらかは分からず、 どちらにもとれるようになっています。

 

映画の結末には賛否両論あります。私は最初は好きな結末ではなかったのですが、ウィルの立場を考えれば気持ちを尊重してあげることも必要だと、偶然昨日見たニュースで改めて考えなおしました。ニュースの内容はネタバレになります。

https://blogos.com/article/412547/

 

すごく重く難しいテーマを扱った作品ですが、ルーの天然の明るさと可愛いファッション、そしてエド・シーランの曲が映画の雰囲気をとても良いものにしていると思います。

 

世界で一番パパが好き!

原題:Jersey Girl

2004年アメリ

 

最愛の妻が一人娘、ガーディを出産した直後に急死してしまい、オリーの人生は一転。さらに仕事では大きなミスをしてしまい、失業してしまいます。

仕方なく父のいるニュージャージーに娘を連れて戻り、3人で一緒に暮らすことに。それから7年、娘もおませで可愛い少女に成長し、オリーもレンタルビデオ店で働く女性と親しくなりつつあったりと、穏やかに暮らしていました。

しかし実際にオリーは、ニューヨークで仕事復帰することを諦めていませんでした。

 

『世界で一番パパが好き』というタイトルは、1998年のフジテレビのテレビドラマのタイトルと同じですが、全く関係はありません。

"Jersey Girl" というのはアメリカのNew Jersey(ニュージャージー)で育った女の子のことを指しています。

この映画のエンディングには "Jersey Girl" という曲が使われています。 

他に "jersey" は、「主にポリエステル製で伸縮性のある衣類」いわゆる「ジャージ」の意味もあります。

 

世界でいちばん不運で幸せな私

原題:Jeux D'enfants

英題:Love Me If You Dare

2003年フランス

 

幼なじみのジュリアンとソフィーは2人でゲームを始めるます。それは交互に相手へ条件を出して、出された方は絶対にやらなくてはならないゲーム。校長先生の前でおしっこをしたり、服の上に下着をつけて学校に行ったり、成長して大人になっても続きます。ゲームはエスカレートして危険な行為もするようになっていましたが、ある日お互いに10年間会わないことを約束します。

2人はそれぞれ結婚しますが、10年後の30歳半ばの頃に再会し、またゲームが始まります。

しかし2人は、お互いにずっと愛していたことを認識するのです。そして驚愕の結末を迎えます。

 

原題の意味は「子供のゲーム」です。

英題の "If you dare" は「もし勇気があるなら」という意味です。"dare" が自動詞の場合に「~する勇気がある」の意味になります。タイトルを直訳すると「もし勇気があるなら私を愛して」です。

  

まとめ

気に入ったタイトルや気に入らないタイトルはありましたか?

実際に原題ではどれも「17歳」や「世界」なんて言葉は入っていませんでしたね。"seventeen" や "world" の言葉が英語のタイトルで使われていることもありますが、日本のタイトルほど多くはないと思います。日本はドラマチックなタイトルが多いですね。