日常会話でよく使う和製英語17選!「ハイタッチ」は英語で?

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普段使っているカタカナの言葉、英語っぽいけど実はその言葉、日本でつくられた、日本人のための、日本でしか通じない言葉かもしれません。それは『和製英語』です。

「英語っぽいのに英語じゃなかった。」「英語だと思っていたらドイツ語だった。(外来語)」「英語だけど使う場面や意味が違う。」など、たくさんあります。

今回は「ハイタッチ」など、日常会話でよく使いそうな和製英語を17個ご紹介します。

 

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日常会話でよく使う和製英語16選

1、プラスアルファ(plus alpha)

・something extra

・added value

何か付け足すことを「プラスアルファ」と言いますが、英語では 「何か足す」の意味として、”something extra”  を使えば良いでしょう。”extra” は「余分の」「特別の」「追加の」などの意味です。

“added value” は「付加価値」という意味なので「プラスアルファ」の意味に近くなると思います。

日本語で使われる「プラスアルファ」は、野球の9回裏で終了する時にスコアボードに書く「x」を「α」と勘違いしたことから使われるようになったと言われています。この “x” は「未知数」の意味。

2、ハイタッチ(high touch)

・high five

何か成功した時やスポーツの試合でいいプレイをした時などに、お互いの手と手をたたき合わせることを「ハイタッチ」と言いますよね。

英語で「ハイタッチ」は “high five” です。”five” は指の数である5を表しています。

高い位置でするので “high five” ですが、腰の位置くらいの低い位置でする、”low five” なんて言葉もあります。

手の平を出して “Give me five” と言えば「タッチして」の意味となり、”high five” か “low five” をしてもらえます。

3、ベストテン(Best 10)

・top ~

・~ best

ランキングを表す英語は「Top10」か「Best10」一体どっちなの?と思いますが、英語で正しく表現すると “Top 10” もしくは “10 best” となります。

基本、 “top 10 ~” は、数字から出たデータを元にしてつくられたランキングです。(売上数や得点数、投票数など。)

“10 best ~” の場合は、数字で割り出したデータではなく、個人の主観や専門家などの審査によって決められたランキングが多くなります。

ただ、英語ネイティブでもこの2つは特に区別なく使われているようです。

例えばブログなどでもよくある「買ってよかったものベスト(トップ)10」を英語にすると

“(The) Top 10 (best) things to buy”

“(The) 10 best things to buy”

となります。

4、アットホーム(at home)

・cozy(英:cosy)

・relaxing

・comfortable

「くつろげる」という意味で「アットホームな雰囲気」と言うことがありますが、英語で “at home” の基本的な意味は「家にいる」や「家で」の意味です。

ただ、”Make yourself at home” =「くつろいでくださいね」という意味の、自宅などに来たお客様に言う定番表現と、 “feel at home” で「くつろぐ」の熟語はあります。

これらの言葉から「アットホーム」が「くつろぐ」の意味で使われるようになったのかと思われます。

ちなみに “at-home” は「家庭用の」「在宅の」という意味があり、 “at-home dad” は “stay-at-home dad” を短縮した形で、「在宅パパ」=「専業主夫」の意味です。

5、ルーズ(loose)

・always late

・never on time

いつも時間を守れず、遅れてくる人のことを「時間にルーズだ。」と言いますが、この場合、英語表現では “loose” は使われません。

“loose” の発音は「ルーズ」ではなく「ルース」のようになります。「ルーズ」と言えば「失う、負ける」の意味の “lose” の方が近くなってしまいます。

“loose” は主に「(結び目・ひも・服など)がゆるい、ゆるんだ」の意味で使われますす。

This clothe is loose.

(この服はゆるい)

「(人・言動が)ずぼらな、だらしない」の意味もありますが、「時間に対してだらしない」ことを言う時には使われません。

日本語の「ルーズ」にあたる英語はないので、「彼は時間にルーズだ。」と英語で言いたい時は、

“He is always late.” や “He is never on time.” のような表現が使えます。

6、リベンジ(revenge)

・try again

・retry

例えば試験や料理など、何かに失敗してしまった時、「また挑戦しよう!」の意味として「リベンジ」を使うことがあるかもしれませんが、英語で “revenge” は「復讐」「仕返し」の意味なので、ニュアンスが少し変わってしまいます。

英語で “I want to take revenge!” なんてネイティブに言ったら、驚かれてしまうでしょう。 怖い人だと思われてしまうかもしれません。

ただし、スポーツ用語で “revenge match” という言葉があり、スポーツの世界では使われることがあります。

日本語ではもっと広い場面で使われていますね。

日本語の「リベンジ」には「もう一度挑戦する」という意味が含まれているので、英語にすると、

I will try again!

I will retry next time!

I will surely make it next time!

(次は必ず成功します!)

などの英語表現が使えます。

※make it=成功する、うまくいく

7、ペアルック(pair look)

・matching outfits

“pair” 「一組」「一対」の意味と、”look” 「見た目」の意味を合わせて「ペアルック」と言いますが、英語では “matching outfits” になります。

“outfits” は「服装」の意味で、”T-shirt” や “clothes” など、入れ替えることができます。

他にもペアリングは “matching rings”、 ペア時計は “matching watchs”  です。

日本語の「おそろいの」という意味で使えますが、全く同じではなくても、色やデザインなどが調和していて合っていれば “matching ~” と言えます。

8、コーデ

・outfits

・put together outfits

ファッション関連の言葉の「コーディネート」を略して「コーデ」と言ったりもしますね。”coordinate” を省略した「コーデ」はもちろん英語では伝わりません。

“coordinate” は英語ですが、例えば「今日のコーディネート」を “Today’s coordinate” と言うのは、固い印象になるので、一般的には使われていません。

例えば「今日のコーデ」と言いたい時は “Today’s outfits”(今日の服装)にすると、日本語とのニュアンスと同じ印象になります。

「服のコーデ」と言いたい時は “put together outfits” の表現がよく使われています。”put together” は「まとめる」「合わせる」などの意味です。

“coordinate” は「調整する」「調和する」「整理する」などの意味ですが、「細かい部分を調整して全体的に整える」というニュアンスがある言葉です。ビジネスシーンでよく使われます。

9、シーエム(CM)

・commercial

・advertisement

・ad

CM は “commercial message” の略です。ただ、英語圏で “CM” と略すのはまれで、ほとんどこのような言い方はしていません。”commercial message” とも言いません。

「テレビCM」と言うこともあるかと思いますが、「テレビ」も “television” の略で和製英語です。英語で略すなら “TV”(ティーヴィ―)となります。「テレビCM」は英語では “TV commercial” です。

他に「広告」「宣伝」の意味となる “advertisement” も使われます。略して  “ad”(アドゥ) とも言い、複数形は “ads”(アズ)で音が変わります。どちらも「ア」にアクセントを置きます。

10、タッチ(touch)

・tag

前に「ハイタッチ」を取り上げましたが、今回は鬼ごっこ遊びで言う「タッチ」のことです。

地域などによって呼び方が異なるようですが、鬼ごっこで「タッチ」を言う時、英語で多くは “tag” と言います。

“tag game” で「鬼ごっこ」の意味となり、「鬼ごっこしようよ!」と言う時は “Let’s play tag!” と言います。

“tag” は、「洋服のタグ」や「ハッシュタグ」などでも馴染みのある言葉ですね。意味は「付け札」「下げ札」で、「タグ」を付けることで情報が分かりやすくなったり、目印になります。

鬼に捕まえられて「タグ」をつけられたという意味で “tag” という名のゲームになったようです。

ちなみに、日本の鬼ごっこの鬼役にあたるのは “it” です。”it” は映画のタイトルにもありますが、「正体の分からない未知のもの」というニュアンスになります。(「鬼」自体の英語は “ogre” )

11、ジンクス(jinx)

・superstitious

日本語で「ジンクス」は、「縁起の良い、または悪い言い伝え」「縁起をかつぐために行うこと」などの意味で、良いことも悪いことも含めて使いますよね。

例えば、「大事な日は外に出る時、左足から出ると必ず成功する。」のようなことも「ジンクス」と言います。

ただ、英語の “jinx” は「悪運」「不運」「縁起の悪いもの」など、悪い意味でしか使われていません。

日本語のように良いこととして言いたい場合は、”jinx” は使いません。

代わりの近い言葉としては、良い意味も悪い意味にも使える “superstition”(スーパースティション)、日本語にすると「迷信」の意味です。

形容詞 “superstitious”にすると「迷信深い」の意味にもなります。

I am superstitious.

(私は迷信を信じている。)

他に、 “jinx” が「悪運」なので、その反対の言葉と言えば “good luck” です。

“for good luck” で、「幸運のために」=「縁起をかついで」となります。

I always start walking with my left foot for good luck.

(縁起をかついで私はいつも左足から歩き始めます。)

12、マナーモード(manner mode)

・silent mode

英語では「マナーモード」とは言いません。英語の “manner” という意味は「方法」「態度」「行儀」の意味です。”silent” は「静かな」「音を立てない」などの意味になります。

13、リバウンド(rebound)

・regain

英語の “rebound” の意味は「(ボールや音などが)はね返る」「(挫折・失意などから)立ち直る」の意味で、ダイエットして体重が戻ってしまった時には使われていません。

例えば「リバウンドした」と同じ意味になるのは、

I regained the weight.

他に “put all the weight back on” や “gained all the weight back” も「体重が戻った」という意味で使われます。

14、ボリューミー(volumy)

・sheer volume

・a lot

・a huge amount

英語の “volume” は「量」の意味がありますが、形容詞の “volumy” という言葉は存在しません。”volume” の形容詞は、”voluminous” です。

「多量の」「(服が)ゆったりした=loose」「(容器が)大きい」「(演説などが)言葉数の多い」「(本などの)巻数が多い」などの意味で使われ、料理の量の多さにはほとんど使われていません。

料理について「すごくボリューミーだね」と言いたい時は、

Look at the sheer volume!”

(見て、このボリューム!)

sheer は名詞の前に置かれ、「かなりの」「莫大な」という意味があり、量がたいへん多いことを表します。

他の言い方では、”That’s a lot !” や “That’s a huge amount !” も「大量だね!」の意味となります。

15、ムード

・atmosphere

・ambience

雰囲気の意味で使われるムード、英語でmoodは雰囲気の意味もありますが、主に心的状態を表す意味で使われているものです。

He is in a good mood today.

(今日は彼は機嫌がいい。)

「いい雰囲気のレストランだね。」と言いたい時には

This restaurant has a nice atmosphere.

と言います。

他にambience も「雰囲気」という意味があり、特にレストランやホテルの部屋、ロビーなどの建物内の独特な雰囲気を伝えたい時には、

This room has a luxurious ambience.

(この部屋は高級感のある雰囲気だね。)

16、スキンシップ

・physical contact

physical intimacy

physical affection

英語に “skinship” という言葉はなく、スキンシップは和製英語です。

英語で “physical contact”(身体的接触)は、学術的な固い言い方です。

“physical intimacy” の “intimacy” は「親密」「親しみ」の意味があるので赤ちゃんと母親や恋人同士などの、より近い関係で使います。

“physical affection” の “affection” は「愛情のこもった」「やさしい」という意味があり “intimacy” より兄弟や友人の間など、幅広く使えます。

17、コーナー

・section

・department

segment

スーパーマーケットなどで、売り場のことを「野菜コーナー」「お肉コーナー」など「コーナー」を使いますが、英語で corner は「かど」や「すみ」の意味です。

ここでは「区分」という意味のある section を使い、vegetable section (野菜売り場)meet section(お肉売り場)となります。

デパートなどの大規模な商店では department を使ってsportswear department (スポーツウェア売り場)children’s department(子供服売り場)

テレビやラジオ放送で使う「コーナー」には、例えば「次はお料理コーナーです。」という時にはsegment を使って  Next is the cooking segment. と言います。