『ロード・オブ・ザ・リング』の英語タイトルは?原題と微妙に違う映画②6選

前回に引き続き、映画のタイトルが原題と邦題で微妙に違うものを集めてみました。微妙な違いですが、意味が変わってしまうこともあります。

日本語で話している時はいいですが、英会話の時には正しいタイトルで言えるようにしておきたいですね。

英語のタイトルと微妙に違う映画6選

ロード・オブ・ザ・リング

原題:The Lord of the Rings : The Fellowship of the Ring 

2001年アメリカ・ニュージーランド

J・R・R・トールキンによる『指輪物語』(The Lord of the Rings)の映画化。

三部構成として制作されています。

それぞれのタイトルはこちらです。

●ロード・オブ・ザ・リング / 旅の仲間

【原題】The Lord of the Rings : The Fellowship of the Ring

●ロード・オブ・ザ・リング/ 二つの塔

【原題】The Lord of the Rings:The Two Towers

●ロード・オブ・ザ・リング / 王の帰還

【原題】The Lord of the Rings:The Return of the King

『ロード・オブ・ザ・リング』で三部作シリーズ全体を指すタイトルですが、1作目の日本公開時にサブタイトルは削除されて『ロード・オブ・ザ・リング』のみで公開されています。

原題は “The Lord of the Rings” で、直訳すると「指輪の主」です。”lord” は「(家・土地などの)所有者」の意味で、”the Lord” にすると「神」「主」の意味になります。

このタイトル、 “Rord of the Ring” と思っていた人もいるのではないでしょうか?(実は私のことです…。)訳すと「指輪の道」、このタイトルもありそうですよね!?「R」と「L」の発音に注意です。”R” の発音は、最初に「ウ」の口にしてから声を出すと簡単にできるようになります。

もうひとつの注意点は “Rings”(リングス)と複数になっている点です。 物語の内容から、重要となる指輪はひとつなのですが、それ以外にも指輪は19個あるからです。

日本語タイトルは語呂の関係で、最初の “the” と 最後の “s” を取ってしまいました。

世界中で人気のアニメ『ドラゴンボール』をアメリカがタイトルをつけていたら “The Dragon Balls” になっていたかもしれませんね。

ナイト・ミュージアム

原題:Night at the Museum

2006年アメリカ

アメリカ・ニューヨークの自然史博物館が舞台。夜になると展示物が動き出すというファンタジーコメディ。

日本語タイトルを英語にした “Night Museum” は、「夜の博物館」という意味で、夜の時間に営業している博物館のことになります。しかし博物館は実際も映画内でも夜は閉館しています。

原題の “Night at the Museum” にすると、「(その)博物館での夜」となり、「夜」に焦点が当てられ、(自然史)博物館で夜に何かが起こっていることが想像できます。

このタイトルも日本語では語感の関係で変えてしまったのだと思いますが、英語にすると意味は変わってしまいます。

ワールド・オブ・ライズ

原題:Body of Lies

2008年アメリカ

レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウ主演のサスペンス・アクション映画。

日本語タイトルを英語にすると “World of Lies” で「嘘の世界」です。原題は “Body of Lies” ですが、”body” は「身体」の他に「集団」「組織」という意味もあり、 「嘘の組織」になります。

日本では、”Body” と言えば大抵の人が知っている意味は「身体」になるので “World” という言葉に変えたのでしょう。

ゼロ・グラビティ

原題:Gravity

2013年アメリカ・イギリス

宇宙での事故を題材としたSFサスペンス映画。アルフォンソ・キュアロン監督の、サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニー共演作品です。

原題は “Gravity” で「重力」「地球引力」という意味。一方の邦題の『ゼロ・グラビティ』は「無重力」で、正反対の意味になります。無重力である宇宙で起こった出来事を中心に描かれてはいますが、最後まで観ればなぜ原題が “Gravity” なのかが分かるでしょう。”Gravity” は無重力の宇宙から地球に戻り「生きる」ことをも意味しているのでしょう。

原題の “Gravity” はこの映画で一番伝えたいことを意味する言葉なのです。

Time

原題:In Time

2011年アメリカ

近未来が舞台のSFアクション映画。

原題の “In Time” には「間に合って」「時間内に」や「いつかは」「やがて」の意味などがあります。

似た言葉で “on time” もありますが、こちらは「時間どおり」で「ちょうどぴったりの時間に」のニュアンスがあります。

“I arrived in time.” (間に合った)と “I arrived on time.” (時間通り着いた)と言えば、ほとんど同じ意味になります。

例えば時間より早めに着いて間に合った場合は “on time” は使えず、”in time” を使います。

“just in time” にすると「ギリギリ間に合った」の意味になります。

マネー・ショート

原題:The Big Short

2016年アメリカ

ニューヨークのウォール街が舞台。リーマンショック前に経済破綻の可能性に気付いた投資家4人の実話を基にした物語。

原題の “The Big Short” の “short” は金融用語で「(空)売り」という意味があります。直訳すると「大きな売り」です。この映画の原作本の日本語タイトルは『世紀の空売り』になっています。反対に “long” は「買い」の意味です。

『マネー・ショート』のタイトルは、2011年のブラッド・ピット主演の映画『マネーボール』からつけたものだと思います。どちらも原作となった本の著者は金融ジャーナリストでもあるマイケル・ルイスです。

『マネー・ショート』にもブラッド・ピットが製作に加わり、出演もしています。

英語にすると “Money short” になりますが、そのような英語はありません。

まとめ

いかがでしたか?どれも微妙に違いましたね!

基本的に前置詞や冠詞の “the” “a” は抜かれてしまうので気を付けましょう。