マルチリンガルになりたい人におすすめのTED「新しい言語を習得する秘訣」

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今回のTおすすめTEDは、Lýdia Machová(リディア・マホバ)さんによるThe secret of learning new language 『新しい言語を習得する秘訣』です。

 多言語学習に興味がある人や、語学の勉強に行き詰まっている人自分には語学の才能がないと思って諦めてしまっている人にもおすすめのTEDです。

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 おすすめTED「新しい言語を習得する秘訣」

今回のプレゼンをした Lýdia Machová さんとは?

Lýdia Machová (リディア・マホバ)さんは、通訳者であり、言語学習の指導者でもあります。

スロヴァキア出身のリディアさん自身は、2年ごとに新しい言語を学び続けていて、7ヶ国語は流ちょうに話せるレベルです。

スロヴァキア語、英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、ポーランド語、ロシア語、スワヒリ語、エスペラント語※、など

リディアさんは2年ごとに新しい言語を学び続けているので、これからも増えていくでしょう。

そんな語学を愛するリディアさんから、新しい言語を習得するコツを教えてもらいましょう。

https://www.languagementoring.com/ ←リディアさんの紹介や活動などはこちらのWebサイトで確認できます。

※エスペラント語とは、母語の異なる人たちの間で話すことを目的としてつくられた人工言語で、特定の国で母語として話される言語ではありません。

エスペラント – Wikipedia

なぜ新しい言語を学ぶのか?

言語を学ぶ理由は、人それぞれ違うと思いますが、英語は世界共通語であり、世界で最も話される語学ランキングは不動の1位で母語話者、第二言語話者の数を合わせると10億人以上になります。

ちなみに母語話者だけの数では中国語が断とつの1位で、英語はスペイン語に次ぐ第3位です。

母語話者と第二言語者を合わせた数のランキングはこちらでご確認ください→List of languages by total number of speakers – Wikipedia

母語話者の数のランキングは、こちらでご覧ください→List of languages by number of native speakers – Wikipedia

英語を話す国別の人口リストはこちら→List of countries by English-speaking population – Wikipedia

国際語とも呼ばれる英語を勉強する理由は分かるのですが、それでは他の言語を勉強する意味とは何なのでしょうか。

多言語学習をするの大半の理由は、リディアさんも冒頭で言っているように単純に「好きだから」です。

私もここでは英語のブログを書いていますが、英語に限らずいろいろな言語に興味があります。

流ちょうに話せるかは別として、実際に1年以上勉強したことがある言語は、中国語、フランス語、スペイン語です。その中でも、一番必死に勉強したのはフランス語です。

語学の勉強はしんどい時もありますが、 たくさんの発見があったり新しい仲間に出会えたり、楽しいことが多いです。

勉強した言語で会話ができた時は、本当に嬉しいですよね。

ポリグロットとは?

このプレゼンテーションに出てくる Polyglot(ポリグロット)とは何のことでしょう。

Polyglot は多言語話者のことで multilingual (マルチリンガル)とも言います。

日本では「マルチリンガル」の方が定着している言葉だと思います。

polyglot の語源を見ると、ギリシャ語で poly「多くの」glot「舌、言語」という意味があり、「多くの言語」=「多言語話者」となります。

multilingual は、ラテン語で multi「多くの」lingual 「舌、言語」という意味です。

多言語話者の意味の「マルチリンガル」と「ポリグロット」は二種類以上の言語を話す人のことを指します。

★monolingual (モノリンガル)→一言語話者

★bilingual(バイリンガル)→二言語話者

★trilingual(トリリンガル)→三言語話者

★multilingual(マルチリンガル)/ Polyglot(ポリグロット)→四言語話者

ただ 、Wikipedia によると、どの程度まで言語を扱えるレベルで multilingual や polyglots と呼べるのかは曖昧で、たびたび議論が繰り広がれているようです。

それではリディアさんのプレゼンテーションThe secret of learning new language 「新しい言語を習得する秘訣」を見てみましょう。

www.ted.com

トランスクリプトは、こちらからご覧ください→Lýdia Machová: The secrets of learning a new language | TED Talk Subtitles and Transcript | TED

リディアさんのプレゼンテーションを簡単にまとめてみました。

ポリグロットはどのように勉強している?

アイルランド出身のベニーの場合

・トラベル会話帳からフレーズを覚える

・学習初日からネイティブと話す

・会話中、間違いは気にしない

・相手の反応から学ぶ

とにかく話すことです。そして間違いがあったらネイティブに直してもらいます。

今はインターネットのおかげで、外に出掛けなくても様々なWebサイトで世界中の人とおしゃべりができる時代です。語学の勉強は昔に比べ、本当にしやすくなっていると思います。

ブラジル出身のルーカスの場合

・Skypeで学びたい言語のネイティブを勝手に友達追加する

・その中の1人に学びたい言語で「やぁ」とメッセージを送る

・「やぁ、元気?」と帰ってきた返事をコピーして、他の人のチャットに貼る

・「元気だよ、ありがとう、あなたは?」と帰ってきたチャットを最初にチャットしていた相手に張る

こんな方法でネイティブ同士の会話の始め方を覚えている人もいるんですね。とてもユニークな方法です。

その他

・発音の真似から入る

・頻出500語を必ず覚える

・文法書を読む

100人のポリグロットがいれば100通りの学習方法があります。

私の場合、フランス語とスペイン語はNHKの語学番組を見て、簡単な会話から覚えていきました。

あとは語学交換サイトを利用して、メール交換や Skype で話したりしていました。

ポリグロットの勉強方法に共通していること

・みんな語学を学ぶ過程を楽しんでいる

・毎日やりたくなる楽しい活動にする

リディアの場合

・『ハリーポッター』をスペイン語訳で読む

・ドラマ『フレンズ』をドイツ語で見る

スペイン語の勉強中、教科書の退屈な文章にうんざりしてリディアさんはスペイン語で大好きな本、『ハリーポッター』を読むことにしました。

ドイツ語では大好きなドラマ『フレンズ』を見ることを日課にしました。

どちらも最初は全く分からなかったものが、回を重ねるごとに意味を理解できるようになったのです。

根気よく続けられたのは、どちらも自分の「好きなもの」だったからです。

We are no geniuses and we have no shortcut to learning languages. We simply found ways how to enjoy the process, how to turn language learning from a boring school subject into a pleasant activity which you don’t mind doing every day.

【日本語訳】

私たちは天才ではないし、言語習得の近道も知りません。 ただプロセスを楽しむ方法を見つけて、言語の学習を 退屈な学校の科目ではなく、 毎日やりたくなる 楽しい活動にしているだけなのです。

3つの原則

ただ、残念ながら楽しいだけでは不十分で、外国語を流ちょうに話せるようにはなりません。3つの原則があります。

1、効果的な方法

テスト前に一夜漬けして勉強したことはありませんか?

その時に勉強した記憶は短期記憶なので時間がたつと忘れてしまいます。

長期記憶にするには、数日ごとに繰り返し復習をします。

ただやみくもに覚えようとするのではなく、効率的な方法を見つけ出すといいでしょう。効果的な方法はポリグロットが紹介している youtube やWebサイトでアイディアを見て、試してみるといいでしょう。

リディアさんの言っているGoldlist methot(ゴールドリストメソッド)というのは、長期記憶のメカニズムを利用して発案された暗記方法です。


GOLDLIST METHOD for Beginners | Christopher Huff

2、決まりをつくる

学習を生活の一部になるように時間をつくることが必要不可欠です。時間が全くないという人でも、15分早く起きたり通勤時間を利用したり時間をつくれます。

自分で決まりをつくって習慣化することが学習を続けるコツです。

3、辛抱も必要

2ヵ月間で言葉を習得することはできなくても、毎日楽しめる方法で取り組んでいれば確実に進歩が見られます。

ポリグロットは才能がある人ばかりではない

ポリグロットの多くが語学の才能があるわけではないのです。

みんな最初はうまくいかなかったり、失敗したりしています。

でも諦めずに、自分に合った学習方法を見つけ出して続けていたからポリグロットになったのです。

So if you’ve also tried to learn a language and you gave up, thinking it’s too difficult or you don’t have the language talent, give it another try. Maybe you’re also just one enjoyable method away from learning that language fluently. Maybe you’re just one method away from becoming a polyglot.

【日本語訳】

もし言語を学ぼうとして、難しすぎるとか才能がないんだと思って諦めたことがあるならもう一度試してみてください。 もしかしたら流暢に話せるまでに足りないのは、楽しめる方法なのかもしれません。 方法ひとつであなたもポリグロットになれるかもしれないのです。

最後に

以上、Lýdia Machová(リディア・マホバ)さんによるTEDトーク “The secret of learning new language” 「新しい言語を習得する秘訣」でした。

私も実は高校生の頃、友人とカラオケに行って英語の部分の歌詞を歌った時に、英語の得意な友人に発音をからかわれたことがあります。

そんなことがあって高校生の時から英語は得意とは言えなかったし、好きにもなれませんでした。

暗記は得意だったのでテストの点は悪くはなかったのですが、もちろん短期記憶だったので試験が終了するとすぐに忘れていました。

20代の頃は全く語学を勉強しませんでしたが、30代に入ってからフランス語の勉強を始めました。

リディアさんのように、大好きな本『星の王子さま』をフランス語で読んだり、大好きな映画『アメリ』のDVDを購入してフランス語字幕で何回も見ていました。

今は英語を中心に勉強しているので、ドラマ『フルハウス』を英語字幕でよく見るようにしています。

やっぱり自分の好きなものを取り入れれば、続けられるし楽しいです。

それに加えて、リディアさんの言う3つの原則を守って行えば、きっとポリグロットになるのも夢ではないでしょう。