日本でつくられた英語っぽいけど英語ではない和製英語は、数え切れないほどの数があります。
今回はインターネットやテクノロジーに関する和製英語をご紹介します。
特に時代と共に日々変化するので、新しい言葉も生まれやすい分野ですね。
英語と日本語の違いを見てみましょう。
もくじ
インターネットやテクノロジ―に関連する和製英語10選
1、SNS
・social media
“SNS” は、Twitter やFacebook、LINE などの総称で、インターネット上で人々と交流ができるサービスのことを言います。
この “SNS” は “Social Networking Service” という言葉を略したものですが、実際に英語圏では使われていない言葉で、SNSにあたる言葉は “social media” です。
I like to post pictures on social media.
(SNSに写真を投稿するのが好きです。)
2、スルー
・ignore
LINE などでメッセージを送ったのに返事をせずに「無視する」ことをよく「スルーする」と言いますよね。
特に LINE では『既読』の文字が出て、読んだか読んでいないかが分かるので、メッセージを見たのに無視していることを『既読スルー』 とも呼ばれています。
この『スルー』は、英語の「通り抜ける」の意味がある “through” のことですが、英語では通じません。
She’s ignoring my messages.
(彼女は僕のメッセージを無視している)
3、アプリ
・app
“application” の略で「アプリ」と呼びますが、英語では “app”(アップ)です。
I’ve installed an interesting app.
(おもしろいアプリをインストールしたよ。)
4、パソコン
・personal computer
・PC
・computer
“personal computer” がパソコンの総称で、それを略したものが”PC” です。
“computer” とも呼ばれます。
特に持ち運びのできないタイプのパソコンを指す時は “desktop” と言います。
5、ノートパソコン
・laptop
・notebook
特に「ノートパソコン」を指す時は、”laptop” が一番多く使われるでしょう。
他に “notebook” も呼ばれます。
“lap”は「膝」という意味で、膝(lap)の上(top)に乗せられるパソコンであることを意味しています。
6、コンセント
・outlet(米)
・socket(英)
他の言い方では “electric outlet” とも言います。
英語で “outlet” は「出口」という意味。イギリス英語では “socket” になります。
「コンセント」は昔 “concentric plug”(同心プラグ)と呼ばれていたものが「コンセント」となったようです。
7、タッチパネル
・touch screen
『タッチパネル』は液晶画面に専用のペンや指で画面に触れることで操作ができる入力装置のことです。スマートフォンもそのひとつです。
居酒屋などでも使われ、料理を注文する時に大変便利ですよね。最近は駅の案内でもよく見かけるようになりました。
英語ではこれを “touch screen” と呼びます。英語で液晶の画面はテレビもコンピューターも全て “screen” と言います。
英語で “panel” は「配電盤」「モニターの表示」の他、建築などで使うパネル板の意味もあります。
イメージはこちらでご覧ください→https://www.bing.com/images/search?q=panel&FORM=HDRSC2
8、アナログ(人間)
・not tech-savvy
よく新しいデジタル機器をうまく取り扱えない、苦手なことを「アナログ人間」と言います。
英語の “analog” 自体は「(時計が)アナログ式の」⇔「デジタル(digital)」で日本語と同じ意味として使われていますが、人に対しては一般的には使われていません。
My mom is not tech-savvy.
“savvy” は、スペイン語の「知っている」「理解している」という意味の “sabe” からきた言葉です。
My mom is not really good at using modern technology.
(私の母は新しい技術を使いこなせない。(苦手です))
9、ブラインドタッチ
・touch-typing
blind は「目の見えない」「盲目の」という意味です。キーボードを見ないでキーを打つという観点からつけられた言葉です。
実は “blind touch” という言葉は英語圏でも昔は使われていた言葉だったようですが、視覚障害者への配慮のため使われなくなりました。
英語では “touch-typing” と言います。”touch-type” で動詞としても使えます。最近では日本でも「タッチタイピング」の方が多く言われる傾向になっているかもしれません。
I’m good at touch-typing.
(ブラインドタッチが得意です。)
10、オートロック
・self-locking
・automatic lock
扉など「閉めると自動的に施錠される」仕組みを「オートロック」と言いますね。
「自動」の”automatic” の “auto” と「鍵」の “lock” を組み合わせてつくられた言葉ですが、英語では正式に “automatic lock” や “self-locking” と言います。
英語で「オートロックのドア」と言いたい時は、”automatic door lock” 、”self-locking door” です。
This door has an automatic lock.
(このドアはオートロックです。)
「オートロック式のマンション」は、”automatic lock type apartments” や、”apartment building with automatic locks” などと言えます。
最近ではスマートフォンなどに “Auto-Lock” 機能というものもあるので、広い場面でこれから徐々に使われるようになるかもしれません。