今回は『意外と知らない動物の英語』の第4段、海にいる哺乳類をまとめました。
英語の話題の他、特にアザラシ、アシカ、オットセイの区別が難しかったので少しでも分かるように写真を載せてあります。ぜひご参考ください。
もくじ
意外と知らない?海にいる哺乳類の英語
「海獣」は英語で?
海に生息する哺乳類のことを「海獣(かいじゅう)」と言います。
英語では “marine mammals” です。
アザラシ
seal【síːl】
earless seal
一般的に “seal” (シィーㇽ)と呼ばれます。アザラシ科。
耳の形がなくて耳の穴だけあるのが特徴。そのため “earless seal” と呼ばれることもあります。”earless” は「耳がない」の意味。
前肢があまり発達していないため、アザラシは陸上で歩くことができません。そのため、陸では這うようにして動きます。
ゴワゴワした短い体毛が生えています。
ゴマフアザラシ→spotted seal
『少年アシベ』に出てくる「ゴマちゃん」のモデル。成長すると灰色で背面に黒いまだら模様が見られますが、生まれてから2~3週間はゴマちゃんのように白色です。(上の写真がゴマフアザラシ。)
ゾウアザラシ→elephant seal
ゾウのような鼻を持つアザラシです。身体も非常に大きく、雄の体長は約4.5m、雌は2.5m程。一番大きな種類のミナミゾウアザラシは6m程になるものもいます。
アシカ
sea lion
eared seal
アシカは英語で “sea lion” と言います。アシカ科に属します。
“sea lion” という名は、雄にライオンのような “たてがみ” があることが由来と言われています。
アシカは毛が短くて、つるっとした質感が特徴。アザラシと違い、前肢が発達しているので陸を歩けます。
アシカ科の動物は頭の横に小さな耳があります。
これにより、”eared seal” と呼ばれることもあり、「耳のあるアザラシ」の意味で、アシカ科の仲間全て言えます。(オットセイ、トド)
オットセイ
fur seal
※写真はミナミアフリカオットセイという種類。
オットセイはアシカ科で、アシカより少し小さめです。
“fur” は「毛皮」の意味。
名前の通り、オットセイの体は毛で覆われています。オットセイの毛はふさふさで柔らかくて艶があり、防寒性にも優れています。
アシカの仲間ですが、英語では「アザラシ」の “seal” がついているので、ややこしいですね。
トド
Steller sea lion(Steller’s sea lion)
northern sea lion
「トド」もアシカ科です。「アシカ」と区別なく “sea lion” と呼ばれることがあります。
英語名についている “Steller” は動物研究家である人物名で、1741年に初めて「トド」を発表した人物です。
アシカ科の中でも最も大きい種類です。最大体長は雄で約3,3m、雌は約2,5m。雄の重さは約1t 近くになります。
セイウチ
walrus【wɔ’ːlrəs】
発音は「ウォーㇽラス」のような感じです。
セイウチ科はセイウチ属の1種類です。
牙があってトドよりも更に大きい体をしています。雄雌、どちらにも牙があります。
マナティー
manatee【mǽnətìː】
sea cow
マナティーは英語でも同じく “manatea” です。「マァナティ」のように言います。
他に “sea cow”(海の牛)と呼ばれることもあります。
アフリカマナティ―、アメリカマナティー、アマゾンマナティーの3種類。
基本的に河川や湖、沿岸などに生息します。海域にもいますが、アマゾンマナティーは淡水域のみ。
植物食で、海藻や水草を食べます。
ジュゴン
dugong【dúːgɑŋ | -gɔŋ】
英語では「ドゥゴ-ン」または「ドゥガ-ン」のような発音です。マレー語の “duyung” が語源で「人魚」の意味。
熱帯や亜熱帯にある浅海に生息。(インド洋、西大西洋、紅海。)
海の底に生える海藻を食べます。
マナティーより少し小さいです。
マナティとジュゴンの違いをもっと知りたい方はこちらの動画を!
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クジラ
whale【hwéil | wéil】
発音は「フェーィル」もしくは「ウェィル」のような感じです。
“hump” は「コブ」です。背中にコブ状の隆起があることから付けられた名です。
日本語名は漢字で「座頭鯨」。丸みのある体が「座頭」と呼ばれる琵琶弾きが琵琶を背負っているように見えることで付いた名であると言われています。
シロナガスクジラ→blue whale
動物の中での最大種。記録では34mになるものも確認されています。
日本語名は漢字に書くと「白長須」と書き、「長須」は「長身」の意味。水面に浮かぶと水上から白く見えることが由来です。
英語名は、海面では青く見えることから付いた名です。実際の体の色は濃灰青色。
マッコウクジラ→sperm whale, cachalot
日本語名は「抹香鯨」マッコウクジラの腸内で結成される結石が、抹香に似た香りであることから付けられた名。
英語で “sperm” は、なんと「精液」!?
頭部に脳油というワックスの塊が詰まっていて、その脳油が白い液体であることから付けられた名のようです。
発音は「スパーム ウェィル」”cachalot” は「キャシャロットゥ」
シャチ→killer whale, orca
シャチはクジラ類に分類されます。
英語では “killer whale” または “orca” (オゥカ)と言われます。”orca” はラテン語で「魔物」の意味です。
シロイルカ→beluga (whale), white whale
「イルカ」は一般的にはクジラ亜目に分類されています。
基本的に小型の種類を「イルカ」と呼びますが、定義は特にはっきりしていないようです。「イルカ」は英語で “dolphin” ですね!
日本語名では「シロイルカ」ですが、体長が5m~6mあることから英語では “white whale” の名がついています。または”beluga (whale)”。
“beluga” (ベルーガ)はロシア語で「白い」の意味。
ラッコ
sea otter
ラッコは英語で “sea otter” (シィ- オタァ)と言います。
“otter” は「カワウソ」の意味です。ラッコはイタチ科カワウソ亜科、ラッコ属。
英語名は、「海のカワウソ」です。
最後に
いかがでしたでしょうか。英語以前に種類の区別が難しかったですね。
水族館へ行きたくなってしまうかもしれません。
動物関連ではドキュメンタリー番組の “OUR PLANET” もおすすめです。
今までこのブログで取り上げた動物がたくさん出てくるので、動物の英語名を確認してから観ると、よい復習になります。