2022年1月27日よりAmazonのオーディオブックサービス、Audible が月額料金は変わらず1,500円のまま、コイン制から聴き放題プランへと変更しました。
以前は会員になると1ヵ月1コインもらえ、毎月1冊のオーディオ本を購入することができました。
今回の変更では、会員であれば12万以上の作品から、聴き放題となります。これは英語学習者にとっても朗報ですよね!
洋書も一部、聴き放題の対象作品となっているので、英語で絵本から小説、ベストセラー本まで聞くことが可能です。この機会に多聴を始めてみませんか?
もくじ
【2022年最新】Audible が聴き放題!英語の多聴におすすめの本12冊

Audible を始めるにあたって注意点3つ
まずは今回のAudible の変更に伴って、注意したいことが3点あります。
1、データ通信料について
聴き放題となると、あれもこれもと目移りしてたくさんダウンロードしてしまいがちになりますね。
そうしているとすぐにデータ通信料をオーバーしてしまうので、Wi-Fi環境でダウンロードするようにしましょう。
2、解約後について
聴き放題はオーディオブックを購入したわけではないので、解約すると聴けなくなります。
解約後も自分の手元に置いておきたいものは、別で購入する必要があります。
3、聴き放題について
全ての作品が聴き放題になるわけではなく、聴き放題に指定されている作品のみが対象です。
聴き放題の対象作品でなければ、購入する必要があります。なお、会員であれば30%OFFで購入ができます。
英語学習者にとっての Audible のメリット
1、英語のリスニング練習に
自分の好きな洋書を使えば楽しみながらリスニング練習ができます。
収録されている時間は、本によりますが、長いものになれば20時間以上のものも。
1冊でたっぷり英語に浸かれます。
2、さまざまなジャンルから選べる
ラインナップが豊富で、子供の絵本からティーン向け小説、ショートストーリー、長編小説・・などさまざまなジャンルから選べます。
自分の好きなジャンルを選べば、学習はもっと楽しく続けられるでしょう。
3、有名人の声からも選べる
Audible では有名な俳優などがナレーターを務めていることがよくあります。
例えば、スカーレット・ヨハンソンやアン・ハサウェイ、トム・ハンクス、メリル・ストリープなど。
自分の好きな俳優の声で朗読を聴けば、さらに気分が上がりますよね。
まだ Audible を使ったことがない方は、30日間の無料体験ができるので、まずは試してみてください。
Audibleの本の選び方のコツ
1、自分のレベルに合ったものを
本の選び方は基本的に、自分の好きな本で興味のあるジャンルを選べばいいのですが、英語レベルが高くて意味が分からないのにとりあえず聞き流しているだけでは、あまり効果的とは言えません。
英語の音に慣れるだけの目的ならそれでもいいですが、リスニングやスピーキングの効果を上げるために Audible を活用したいなら、自分のレベルより少し低いレベルに下げて聴いてみて7~8割程度は理解できるものが効果的です。
さらにスクリプトがあればさらに良いので、Audible の音声に加えて本を購入するのもいいでしょう。
Kindle本なら紙の本よりも安く買えて便利なのでおすすめです。
2、ナレーターの声が大事
オーディオブックでは、ナレーターの声がとても大事になります。
何時間も聴き続けるものになるので、自分の好みの声を選ぶといいですね。まずはサンプル音声を聴いてチェックしましょう。
また、英語はイギリス英語とアメリカ英語など、国によって発音に違いがあるものなのでナレーターがどこの国の出身かも気にしてみてください。
Audible では再生速度が調整ができるので、ナレーターの話す速度が速いと感じたら、速さを少し落としてみてください。
児童向けの本であっても、学習向けの本でなければ、速い場合はよくあります。
少しゆっくりするだけでも、かなり聴き取りやすくなるでしょう。
Audible入門~初心者におすすめの本 <聴き放題>
1、きいろい鳥文庫シリーズ
まだ英語リスニングに自信がないという方は『きいろい鳥文庫』から出ている世界の昔話シリーズがおすすめです。
1話は10分弱のものから30分程度になるものもあります。
特に自分が知っている物語なら聴きやすく、内容をつかみやすいでしょう。
馴染み深い日本の昔話から、世界の昔話まで、英語で聴くことができます。
まずは自分のお気に入りの知っている物語から聴いていくのがおすすめです。

Audible初~中級者におすすめの本 <聴き放題>
2、The Beatrix Potter Collection
再生時間:3時間14分
ピーターラビットの名やイラストは見たことがあっても、ピーターラビットのおはなしを読んだことがある人はそれほどいないかもしれませんね。
ピータ―ラビットの生みの親、Beatrix Potter(ビアトリクス・ポター)さんは、主人公のピーターラビットを含め、その仲間たちのおはなしを24話つくりました。
『ピーターラビット』は映画にもりましたね。映画をもう観た方も、これからという方も、原作を読んでそれぞれのキャラクターのことを知ると、より一層楽しめるようになるのでおすすめです。
『ピーターラビット』はイギリスで生まれた物語。もちろん朗読も美しいイギリス英語です。

3、Winnie-the Pooh
再生時間:2時間46分
『くまのプーさん』の原作本です。
プーさんの原作本も読んだことのある人は、それほど多くないかもしれませんね。
プーさんと仲間たちのおはなしが10話収録されています。
劇的な展開はなくても、プーさんの物語はどれも、ほっこりと暖かい気持ちにさせてもらえます。
プーさんの本を読んだことのある人もない人もぜひ、聴いてみてください。

4、The Little Prince
再生時間:2時間4分
日本語タイトルでは『星の王子さま』で知られています。
『星の王子さま』はフランス人のアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリによる小説で、原作はフランス語ですが、200以上の国と地域の言葉に翻訳されています。
王子さまの言葉や王子さまが出会ったものとのやりとりを見ていると気づかされることがあります。
『星の王子さま』はカテゴリーは「児童書」となっていますが、「子供の心を忘れてしまった大人」のための物語です。
言葉自体は小さい王子さまの言葉なので、シンプルで分かりやすくおすすめです。

5、Alice’s Adventures in Wonderland
再生時間:2時間44分
『不思議の国のアリス』の物語は、すでにほとんどの方がご存知でしょう。
ウサギを追いかけて不思議な国へと迷い込むアリスのファンタジー物語です。
文中では、韻を踏んだ言葉遊びやダジャレが飛び交い、聴きどころ満載です。
“Alice’s in Wonderland” のオーディオブックは何冊か出ていますが、スカーレット・ヨハンソンが朗読するものが聴き放題の対象となっています。
私はスカーレット・ヨハンソンの独特なハスキーボイスが気に入っています。

Audible中級者~おすすめの本 <聴き放題>
6、Convenience Store Woman
再生時間:3時間21分
2016年に芥川賞を受賞した村田紗耶香さんの作品『コンビニ人間』です。
話題になった時に日本語で読んだのですが、おもしろすぎて図書館で一気に読んでしまいました。
英語で聴いても変わらずのおもしろさです。
もし私のように読んだことがあって内容を知っていれば、初心者の方でも話に入り込みやすく、無理なく楽しめるでしょう。
まだ読んだことがなくても、難しい言葉は出てこないので挑戦しやすい小説です。
日本が舞台なので、馴染みのある言葉や文化が出てきて物語に入り込みやすいですね。

7、Little Woman
再生時間:12時間15分
日本では『若草物語』の名で知られるアメリカの名作 “Little Woman”
南北戦争の時代、ニューイングランドで暮らすマーチ家の4人姉妹の物語。
何度も映画化され、一番新しいものは2019年の日本語タイトル、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』です。
その作品に母親役で出演したローラ・ダーン(Laura Dern)も朗読に加わっています。
私が子供の頃に『若草物語』をアニメで見てから、ずっと大好きな作品です。
大人になってからも映画、小説、オーディオブックでこの物語を楽しめてとても嬉しいです。

8、Anne of Green Gables
再生時間:9時間22分
日本語タイトルでは『赤毛のアン』でよく知られる、カナダ人作家のL・M・モンゴメリ(Lucy Maud Montgomery)の作品。
主人公アンはおしゃべりで想像力豊かな女の子。
児童書のカテゴリーですが、物語には美しい表現から空想好きなアンの言葉がたくさん詰まっていて、決して簡単ではありません。
でもその分、充実したたくさんの英語表現が学べるでしょう。
朗読にはカナダ出身の俳優、レイチェル・マクアダムス(Rachel McAdams)が務めています。
チャーミングな声でこの物語にとってもはまっています。

9、Rich Dad Poor Dad
再生時間:8時間22分
日本語タイトルでは『金持ち父さん貧乏父さん』で知られるアメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学本です。
哲学と言っても、物語のように話が進んでいくので、難しくて堅苦しい言葉は出てこなくとても分かりやすい内容になっています。
お金持ち父さんと貧乏父さんの違いを知ることで、お金の流れが分かり、お金持ちへの道へと導かれるでしょう。
お金だけのことでなく、ポジティブな気持ちで生きていくための考え方の参考にもなります。

Audible上級者~おすすめの本
10、Pride and Prejudice
再生時間:11時間35分
日本語では『プライドと偏見』や『高慢と偏見』などで知られる、イギリス人作家ジェーン・オースティン(Jane Austen)の長編小説。
18世紀末から19世紀初頭のイギリスの田舎町に住むベネット家の娘たちの結婚事情や恋愛模様を描いた物語です。
物語はこの時代のイギリスの上流中産階級の人々を描いているもので、イギリスの階級社会について知っていると、より理解しやすく楽しめるでしょう。
2005年公開の映画『プライドと偏見』に出演したロザムンド・パイク(Rosamund Pike)がナレーターを務めています。

11、The Great Gatsby
再生時間:4時間49分
”The Great Gatsby” も何度も映画化されている、1925年のアメリカ人作家スコット・フィッツジェラルド(F.Scott Fitzgerald)による小説です。
作品は証券会社員であるニックの視点で物語は始まります。
ニューヨーク郊外のロング・アイランドへ越してきたニックの家の隣にある豪邸で毎晩、豪華なパーティーが行われているのですが、誰も豪邸の持ち主、ジェイ・ギャツビーの素性を知りません。
ニックはギャツビーと次第に親しくなり、彼の秘密も知るようになります。ギャツビーはなぜ毎晩のように豪華なパーティーを開いているのか・・・。
ナレーターにはアメリカの俳優、ジェイク・ギレンホール(Jake Gyllenhaal)が務めています。
ぜひ名優の声でアメリカの名作を楽しんでみてください。

12、The Queen’s Gambit
2020年にNetflixで公開され、たちまち話題となった『クィーンズ・ギャンビット』(原題 The Queen’s Gambit)
チェスの天才少女の成長を描いた物語で、原作はアメリカ人作家ウォルター・テヴィスによる1983年に出版された小説です。
舞台は1950年代の東西冷戦時代のアメリカ。ベス・ハーマンは8歳の時に事故で母親を亡くし孤児となります。
そんな中、チェスと出会い、男性中心のチェス界の中で薬物やアルコール依存症と闘いながらも、チェス世界一を目指します。ベスの19歳までの成長を描いた物語です。
テンポがよくて飽きさせないストーリーです。

最後に
いかがでしたでしょうか。お気に入りの本は見つかりそうですか?
洋書は日本国内の作品に比べると数が限られてはいますが、名作がそろっています。
Audibleの聴き放題を利用して、ぜひ英語学習にも役立ててくださいね!