『マイ・ガール』英語で味わう映画の世界【英語字幕鑑賞記録】

このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

Netflix で新しく配信されていたので、先週末は映画『マイ・ガール』を英語字幕で鑑賞しました。

英語レベルは中級者にぴったりだと思います。

この映画は私が中学生の時に、母と映画館で観た思い出の映画です。字幕映画を初めて映画館で観た映画でもあります。

映画内で使われている音楽も大好きで、サウンドトラックまで買いました。

20年以上も前の映画は、すごく懐かしくて心温まる想いでした。

ストーリーはもう知っているし、中学生だった時の自分は泣かなかったはずなのに、最後は涙が止まらなくなってしまいました。

「まさかこんなに泣くなんて!」自分でもびっくりです。

今回はそんな『マイ・ガール』に出てくるセリフなどを使って英語の勉強します。

『My Girl』英語字幕鑑賞記録

1991年 アメリカ映画

監督

ハワード・ジーフ(Howard Zieff)

脚本

ローリス・エレワニー(Laurice Elehwany)

主な出演者

アンナ・クラムスキー(Anna Chlumsky)

マコーレー・カルキン(Macaulay Culkin)

あらすじ

(※ネタバレを含むので知りたくない方は飛ばしてください。)

舞台は1972年のアメリカ、ペンシルヴァニア州マディソン。

11歳の少女ベーダは、葬儀屋を経営する父、痴呆症気味の祖母と3人で暮らしています。母親はベーダを出産した時に亡くなりました。そのことでベーダは負い目を感じていて、死に対する恐怖も抱いています。

ベーダは葬儀所に遺体が運ばれると、いつも遺体の死因を調べて、自分にもその症状があると言い、食事中に倒れてみせたり、診療所に相談に行き、医者を困らせていました。

そんなベーダにいつも付き合い、診療所にも一緒に来てくれるのが親友の男の子トーマス。

同級生の女の子たちにからかわれながらも、いつも一緒にいて何でも話せる唯一の親友です。

ある日、父の経営する葬儀屋で美容師のシェリーという女性が遺体の化粧係として働くことになります。気さくなシェリーにベーダも慣れ親しんでいきます。

しかし、ベーダは学校の担任であるビクスラー先生に恋をしていて、夏休みの間にビクスラー先生が詩の教室をすることを知り、シェリーが空きビンに貯めていたお金を盗んで講座の費用にしてしまうのです。そしてベーダは詩の教室に通うことに。

一方、シェリーと父は次第にデートするような関係となり、ベーダはシェリーを目の敵にするようになって、2人の恋の邪魔をしようとします。

ある日、ベーダとトーマスは森で遊んでいる時に大きな蜂の巣を見つけました。その時にベーダは大事にしていた指輪を落としてしまいますが、蜂が飛び出してきたので、拾わずに湖まで逃げ、2人で湖に飛び込みます。

その後2人は家に戻り、その夜にベーダは父とシェリーと3人でカーニバルへ行くことに。そしてその夜、ベーダは父にシェリーと結婚すると告げられます。

次の日ベーダは家出を決め、トーマスを誘い出して自転車で出かけますが、暗くなると「ママが心配するから」と言って、トーマスは家に帰ってしまいます。夜になり、ベーダも仕方なく家に戻り、ベーダの家出の計画は失敗。

ある日、ベーダとトーマスはいつもの湖畔でいつものように話をしています。

そこでベーダはトーマスにキスを試してみようと言い、2人はキスをするのです。

その日の帰り道、トーマスはベーダに「先生と結婚できなかったらボクではダメ?」と聞きます。ベーダは笑って「いいよ」と答えます。

その時はそのまま帰った2人でしたが、後でトーマスは1人でベーダが前に失くした指輪を探しに森に戻ります。

そこでトーマスは大量の蜂にさされ、命を落としてしまうのです。

翌日、父からトーマスの死を知らされ、取り乱すベーダ。食事もとらず部屋にひきこもります。

トーマスの葬儀の日、ベーダはようやく部屋から出てきて、トーマスの棺にしがみつき泣き叫びます。そして葬儀場を飛び出し、向かった先はビクスラー先生の家でした。しかしそこでは先生の婚約者を見ることに。さらにショックを受け、ベーダは夜になるまでトーマスとキスをした湖畔で1人泣き続けます。

夜になって家に戻ったベーダは、シェリーにお金を盗んだことを正直に話します。

シェリーは「私に本を書いてくれたら許す」と言ってベーダを抱きしめます。

後日、ベーダは詩の教室に行き、自分の書いた詩を朗読します。

映画の中のセリフ

参考にしたセリフは全てこちらのサイトから引用しています。https://www.imsdb.com/scripts/My-Girl.html

葬儀屋だと知らずに面接に来たシェリー。仕事が必要なシェリーは葬儀屋で働くことに決めます。

SHELLY Ohh, oh sure it’s no big deal, you see all my former clients will eventually die, and all your clients used to be alive, so they have something in common.

【日本語訳】 

SHELLY あぁ、そんなのたいしたことないわ。私の前のクライアントはいつかは死ぬし、あなたのクライアントはかつては生きていた。同じようなものよ

no big deal:たいしたことない。”deal” を使ったイディオムはこの映画の中の他のセリフでも何度か出てきていました。

SHELLY Okay Mr. Sultenfuss, you got a deal.

こちらは「取引成立」「決まり」という意味で”deal” が使われています。これでシェリーが父ハリーの経営する葬儀屋で働くことに決まりました。

シェリーの暮らすキャンピングカーに入れてもらったベーダとトーマス。

そこでトーマスがクッキーの空きビンに入っているお金を見つけました。

SHELLY   Well, I guess you found my secret hiding place.

THOMAS J What are you saving for?

SHELLY   Nothing in particular, just putting it away for a rainy day.

【日本語訳】

SHELLY   私の秘密の隠し場所を見つけたね

THOMAS J 何のために貯めているの?

SHELLY   特別なことはないわ、いざという時のためにしまい込んでるだけ。

guess:推測する 言い当てる(「(多分)~だと思う」という表現としてよく使われます)

for a rainy day:万一の時に いざという時のために

put away:片付ける しまう しまい込む

Nothing in particular:特に何もない

口紅を鏡の前でつけているシェリーを見てベーダは

VADA  Are you going out somewhere?

SHELLY No.

VADA  So how come you’re putting lipstick on?

SHELLY A girl’s always gotta look her best.

VADA  I think lipstick looks fake, no-ones lips are that color.

SHELLY Have you ever tried any?

【日本語訳】

VADA  どこかに出掛けるの?

SHELLY いいえ

VADA  それじゃあ何で口紅をつけてるの?

SHELLY 女の子はいつもきれいにしていなきゃ

VADA  口紅は偽物だと思うわ、誰の唇もその色ではないもの

SHELLY 口紅してみたことある?

put lipstick on:口紅をつける

got to:~しなければならない gotta は got to を省略したものです。

ベーダとトーマスのキスの練習シーン 

VADA    Have you ever kissed anyone?

THOMAS J Like they do on TV?

VADA    Uh huh.

THOMAS J No.

VADA    Maybe we should, just to see what’s the big deal.

THOMAS J But, I don’t know how.

VADA    Here, practice on your arm like this.

【日本語訳】

VADA    誰かとキスしたことある?

THOMAS J テレビみたいに?

VADA    そうそう

THOMAS J ないよ

VADA     試してみようよ、何がすごいことなのか確かめるだけだよ

THOMAS J でもやり方知らないよ

VADA     ほら、こんな感じで腕で練習してみて

What’s the big deal? と単独で使うと「何を大騒ぎしているの?」「それがどうしたの?」という意味になります。

キスした後の帰り道

THOMAS J Would you think of me?

VADA    For what?

THOMAS J Well if you don’t get to marry Mr. Bixler.

VADA    I guess.

【日本語訳】

THOMAS J ぼくのこと考えてくれる?

VADA    何のこと?

THOMAS J もし君がビクスラー先生と結婚できなかったら

VADA    多分ね

2人は笑って別れ、その後トーマスは1人でベーダの失くした指輪を探しに森の中へ入って行きます。そして悲劇が起こってしまうのです。

トーマスの葬儀の日、ベーダは家を飛び出し、夜になって帰ってきました。

VADA  I should have told Thomas J that he was my best friend.

SHELLY I’m sure he knew.

VADA  Shelly, I stole some money from your cookie jar, to pay for the writing class.

SHELLY It’s okay sweetheart.

VADA  I’ll pay it back, besides, I don’t think i’ll ever go to class again.

SHELLY I’ll tell you what, you dedicate your first book to me, and we’ll forget about the whole thing.

【日本語訳】

VADA  トーマスに私の親友だと伝えるべきだったわ

SHELLY 彼は分かってたわ

VADA  シェリー、私あなたのクッキーのビンからお金を盗んだの。詩の教室に払うために。

SHELLY いいのよ。

VADA  必ず返すわ。もう教室には行かないと思う。

SHELLY じゃあこうしよう、あなたの最初の(詩の)本を私に捧げて、そしたら全て忘れましょう。

should have 過去分詞:~しておけばよかった ~すべきだった

I’ll tell you what:じゃあこうしよう まずこうしてみよう

deddicated to~:~に捧げる

ベーダの詩

Weeping willow with your tears running down,

Why do you always weep and frown,

Is it because he left you one day,

Is it because he could not stay,

On your branches he would swing,

Do you long for the happiness that they would bring,

He found shelter in your shade,

He thought his laughter would never fade,

Weeping willow stop your tears,

There is something to calm your fears,

You think death as if you forever part,

But I know he’ll always be in your heart.

【日本語訳】

涙に揺れる柳の木よ、なぜ悲しむの?

あの子がいなくなってもう会えないから?

柳の枝をいつも揺らしていた少年が懐かしい

木陰は2人の隠れ家 彼の笑い声が響く

柳よ 泣かないで

悲しみを乗り越えて

死は私たちを引き離せない

彼はいつも心にいる

最後に

映画『マイ・ガール』の中でベーダは、父の再婚、ファーストキス、親友の死、失恋を経験し、少し大人へと成長しました。

古い映画を大人になってもう一度観ると、昔の感覚と違うことがあるのでもう一度鑑賞してみるのもいいものです。

20年以上もたっているので当たり前ですが、自分も大人に成長したんだなと思います。

映画好きで英語を勉強している人だったら、英語字幕で観るのはおすすめです。日本語字幕は数の規制のために、セリフは短く省略されています。もとの英語でどんな表現を使っているのかが分かると、より作品に近づけますよ。

こちらの記事では 英語字幕で観る時の映画を選ぶコツなどを書いています。

www.komichit.com