日本人でスウェーデン語についてよく知っている人はどれほどいるでしょうか。
おそらくほとんどの人にとって馴染みのない言葉だと思います。どちらかと言えば、マイナーな言語ですよね。
私のスウェーデン語の学習期間は約2年ほどです。
と言っても去年までは英語を優先させていたので、真剣に学ぶ気になってきたのはこの半年くらい。
独学でゆるーく学んできました。
今回はスウェーデン語の特徴などについてざっくりと書いていくので、参考にしてみてください。
スウェーデン語を本気で学びたい方には、スウェーデン語の参考書を利用するのがおすすめです。

スウェーデン語ってどんな言葉?特徴は?【発音や文法などをざっくり書きます】
スウェーデン語の基本情報
スウェーデン語はインド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派北ゲルマン語群東スカンジナビア諸語に属します。
何のこっちゃって感じですよね。
ゲルマン語と言えば、英語やドイツ語が含まれますが、この2つは西ゲルマン語群に属します。
北ゲルマン語群はスウェーデン語の他にデンマーク語やノルウェー語があります。
特にデンマーク語とスウェーデン語は違いもありますが、とても近いため、お互いの言語を知らなくても会話ができるほどです。
英語も、もとのグループは同じなので、共通点が多く見られます。
例えば、äpple, bok, katt, gå など、スウェーデン語を勉強したことがない人でも意味が予測できるのではないでしょうか?
そう、これらは英語の apple, book, cat, go に当たります。
スウェーデン語の話者数は約930万人。主にスウェーデンで話されています。
他に、数は少ないですがフィンランドの一部の地域でも使用されます。
スウェーデン語の文字と発音
スウェーデン語の文字はラテン式アルファベット26文字+(å,ä,ö)3文字の合計29文字を使用します。
母音は「a,e,i,o,u,y,å,ä,ö」の9文字です。
母音には短母音と長母音があるので区別して発音します。
母音のあとの子音がないか1つの時は長母音。
母音のあとの子音が2つ以上の時は短母音となります。
a の例
長母音:「アー」例) glas (グラース)
短母音:「ア」例) bank (バンク)
å の例
長母音:「オー」例) sås ソース
短母音:「オ」例) lång ロング
発音はいくつか例外とルールを覚えれば、スペル通り読めるので分かりやすいです。
なんと言っても、スウェーデン語はアクセントが特徴的で、実にメロディー的な言語。
私もはじめてスウェーデン語を聞いた時は、他にはない独特なアクセントとリズムの喋り方であることに驚きました。
まずはたくさん聞いて耳をスウェーデン語に慣れさせることがおすすめです。
この独特でメロディー的な音を聞いていると、早くスウェーデン語を話してみたくなります。
たくさん聞くことはスウェーデン語上達の他に、モチベーションも同時に高めてくれるでしょう。
スウェーデン語の語順
語順は基本的に英語と同じ、「SVO型」(主語+動詞+目的語) です。
ただし、時間や場所を先に持ってきた時は、動詞は必ず2番目になるというルールがあります。
英語と比較すると、
英語の場合) Everyday I eat an apple.
スウェーデン語) Varje dag äter jag ett äpple.
(vargedag=everyday, äter=eat, jag=I, an apple=ett äpple)
このように、動詞は2番目に置き、そのあと主語+目的語の順番になっています。
また、疑問系の時は主語と動詞を逆にします。
Han äter ett äpple. (彼はりんごを食べます。)
→ Äter han ett äpple? (彼はりんごを食べますか?)
このようになります。
スウェーデン語の基本の言葉
まずはややこしい文法は抜きにして、スウェーデン語の基本的な挨拶や言葉をそのまま覚えてしまいましょう。
こんにちは:Hejsan (ヘイサン) / Hej (ヘイ) / Hejhej (ヘイヘイ)
おはよう:God morgon (ゴッモゥロン)
こんばんは:God kväll(ゴックヴェㇽ)
おやすみ:God natt (ゴナッ)
さようなら:Hej då (ヘイドー)
またね:Vi ses(ヴィセㇲ)
ありがとう/ ありがとうございます:Tack(タッㇰ)/ Tack så mycket(タッㇰソミッケ)
スウェーデン語の教材にしたい児童書
スウェーデンといえば、優れた児童文学が多くあることがひとつに挙げられます。
『長靴下のピッピ』
スウェーデンの児童文学と言ってまず最初に挙がるのが、アストリッド・リンドグレーンの『長靴下のピッピ』でしょう。
純粋で強い心を持つ、赤毛の女の子ピッピの心温まる物語。
スウェーデンでもアストリッド・リンドグレーンの作品は1番人気が高いです。
『ムーミン』
『ムーミン』の作者、トーベ・ヤンソンはフィンランド国籍ですがヤンソンの母がスウェーデン人だったためスウェーデン語を母語として育ちました。
そのため、『ムーミン』の原作もスウェーデン語で書かれています。
スナフキンやミー、ニョロニョロ、原作ではどんな名前なのでしょう・・・。
『ニルスのふしぎな旅』
トムテ(妖精)によって小人にされた少年ニルスが鳥たちと一緒にスウェーデン中を旅する物語。
『ニルスのふしぎな旅』はスウェーデンの子供たちが楽しく自国の地理を学べるように、スウェーデンの女性作家セルマ・ラーゲルレーヴによって執筆されたものです。
スウェーデン語と一緒にスウェーデンの地理にも詳しくなれます。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
スウェーデン語の特徴などをとてもざっくりと書いていきました。
この記事でスウェーデン語に興味を持つ人が少しでも増えてもらえたら嬉しいです。