フランス語ってどんな言語?特徴は?【発音や文法についてざっくり書きます】

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フランス語

フランス語と聞いてみなさんはどんなイメージを持ちますか?

「難しそう」「気取ってる」「洗練された」「かっこいい」「おしゃれ」

などでしょうか?

私の最初のフランス語のイメージは、もちろん「美しい」とも思いましたが、同時に「口に唾が溜まってそうな喋り方するんだな。」という印象でした。

30歳になるまで全く語学に興味がありませんでしたが、パリへの1人旅がきっかけでフランス語を学び始め、それからどんどんフランス語が好きになりました。

フランス語を学び始めてから、もうかれこれ約10年になります。

ただ、他の言語を学習していた時期もあり、ここ5年くらいはゆるーくラジオを聞いたりしているのみです。

でも「一番好きな言語は?」と聞かれたら「フランス語」と答えると思います。

今回はフランス語について特徴などを、ざっくりと書いていきます。

発音や文法など、本当に触り程度のことなので、もっと深く知りたいという方はフランス語の文法書で確認することをおすすめします。

フランス語ってどんな言語?特徴は?【発音や文法をざっくり書きます】

フランス語の基本情報

フランス語はインド・ヨーロッパ語のひとつのラテン語から派生したロマンス語です。

フランス語が使われている国・地域は英語の次に多く、29ヶ国で公用語となっています。

また、国際連合、欧州連合の公用語のひとつでもあります。

他のロマンス語の仲間には、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ルーマニア語などです。

共通点が多いので、ロマンス語の言語をひとつマスターすれば、次に他のロマンス語の言語を習得することは、とても楽になります。

フランス語の発音

フランス語の発音は難しく思われがちですが、実際はそれほど難しいわけではなく、いくつかのルールを覚えれば、むしろ英語と比べると断然に発音しやすい言語です。

ただ、フランス語は独特の発音を持つ言語なので、練習は必須!

ここではフランス語の発音の特徴を3つご紹介します。

※発音をカタカナで書いていますが、ご自身で実際に音声を確認することをおすすめします。

①語末の子音字を発音しない

原則として語末の子音字は発音されません。

例えば Paris の最後のsは発音しないので 「パリ」になります。ただし日本語の「パリ」の発音とは全く違うので注意してください。英語では「パリス」になりますね。

もうひとつ例を挙げると、tabac (タバコ) の発音は (タバ)となります。

ただし、語末の子音字が c, f, l, r の場合、発音されることがあります。

careful の子音と覚えるといいですよ。

sac (サック):鞄、chef (シェフ) :料理長、sel (セル):塩、mer (メール):海

②hは発音しない

フランス語はhを発音しません。ha→あ、hi→い、hu→う…といった具合になります。

例えば日本の名字の「橋本」(Hashimoto)をフランス人が発音すると「アシモト」になるのはフランス語あるあるです。

③rの発音

フランス語の r の音はとても特徴的で、喉の奥を震わせ、うがいをするような音を出します。

①で例に出した Paris が日本語の「パリ」の発音とは全く違うのはそのためです。

この音ができるだけでもフランス語っぽい雰囲気になるので、まずは実際の音を聞いて真似してみるといいでしょう。

フランス語を読むときのルール

フランス語は文章になって読む時に、それぞれの単語をバラバラにせず、つなげて発音する特徴があります。

①リエゾン liaison 【連音】

語尾の無音となる子音(d, g, p, r, x, z) が、次の単語の母頭の音とつないで発音します。

その時、d → t、g → k、s → z に変化します。

un grand amour(アングランタモール):大きな愛、真の愛

dans un mois (ダンザンモア):1ヶ月後

tout à fait (トゥタフェ):まったく、完全に

アンシェヌマン enchaînement 【連続】

語尾の発音される子音が、次の単語の母音と連続して発音されることを言います。

il est (イルエ→イレ):彼は~です

une amie (ユヌアミ→ユナミ):女友達

arc-en-ciel (アルクアンシェル→アルカンシェル):虹

エリジオン élision【母音字省略】

下に書いた決まった単語の後の、言葉の頭が母音(または無音のh)になる時に母音の省略が起こり、言葉が一体化されます。

【ce, de, je, jusque, la, le, me, ne, que, se, si(+il, ils), te】

書くときは’(アポトロフ)を付けます。

ce est→c’est (セ):それは〜です

je aime→j’aime (ジェイム) :私は〜が好きです

le hôtel→l’hôtel (ロテル):ホテル

フランス語の名詞

フランス語の名詞には男性形と女性形の性があるので、区別をして覚える必要があります。

これはフランス語に限った話ではなく、インド=ヨーロッパ語族の多くの言語に言えることです。

冠詞や形容詞が、名詞の性によって変わってくるので、名詞を覚えるときに不定冠詞を一緒に性も覚えてしまうことがポイントです。

不定冠詞は英語の “a” “an” 、定冠詞は英語の “the” に相当します。

男性女性複数
不定冠詞ununedes
定冠詞lela les

もともと性を持っている場合は、そのままの性となります。

un garçon(少年)  une fille(少女)

un père(父)  une mère(母)

男性形の名詞

un chapeau(帽子) un soleil(太陽) un chocolat(チョコレート) un bureau(机) un arbre(木)

女性形の名詞

une gare(駅) une lune(月) une étoile(星) une chanson(歌) une orange(オレンジ)

フランス語の語順

フランス語には6つの基本文型があります。英語は5つで、フランス語の第4文型がありません。

この記事では詳しい説明は書きませんが、6つの文型の例となる文をご紹介します。

1)S + V(主語+動詞)

フランス語の基本となる第1文型は「S + V 」(主語+動詞)の語順で、英語と同じです。

Je dors. (私は眠ります)

Il pleut.(雨が降っています)

2)S + V + A(主語+動詞+属詞)

属詞は名詞や形容詞のことを指します。

Il est japonais.(彼は日本人です)

C’est une chat.(それは猫です)

3)S + V + OD(主語+動詞+直接目的語)

Elle aime les fleurs.(彼女は花が好き)

Il mange une pomme.(彼はリンゴを食べます)

4)S + V + OI(主語+動詞+間接目的語)

直接目的語との違いは、動詞と目的語の間に(à, de)などの前置詞が入ります。

Il ressemble à son pére.(彼は彼の父に似ている)

Je joue de la guitare.(私はギターを弾きます)

5)S + V + OD + OI(主語 + 動詞 + 直接目的語 + 間接目的語)

直接目的語と間接目的語の間に前置詞が入ります。

Elle donne un cadeau à sa mère.(彼女は彼女の母にプレゼントをあげます)

6)S + V + OD + C(主語 + 動詞 + 直接目的語 + 属詞

フランス語の基本の言葉

おはよう/こんにちは:Bonjour.

こんばんは:Bonsoir.

おやすみ:Bonne nuit.

さようなら:Au revoir.

やあ!/じゃあね!:Salut!

またね:À bientôt.

ありがとう/ありがとうございます:Merci. / Merci beaucoup.

フランス語の教材にしたい名著

星の王子さま

『星の王子さま』はフランス人飛行士・小説家のサン=テグジュペリによる小説で、初版以降、200以上の国と地域の言葉に翻訳されています。

なおも現代に名を残す名著のひとつと言えるでしょう。

ジャンルは児童文学となっていますが『星の王子さま』は、「子供のこころを忘れてしまった大人のため」の本です。

大人が『星の王子さま』を読むと、ハッとさせられることがたくさんあるでしょう。

もしフランス語を勉強するなら、ぜひ『星の王子さま』のフランス語版に挑戦してみてくださいね。

最後に

いかがでしたでしょうか。

フランス語の特徴などを本当にざっくり紹介しました。この記事が少しでも誰かの役に立てられていたら嬉しいです。

そして自分で書きながらフランス語をもっともっとさらに勉強したくなりました。

今回書いたことはフランス語のごく一部のことなので、これからもたくさん記事を増やしていくつもりです!

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