普段使っているカタカナの言葉、英語っぽいけど実はその言葉、日本でつくられた、日本人のための、日本でしか通じない言葉かもしれません。
それは「和製英語」と言われるもので、れっきとした日本語です。
今回はファッションに関する和製英語を集めてみました。英語との違いを確認してみましょう。

もくじ
ファッションに関する和製英語9選!
1、オーダーメイド
・tailor-made
・custom-made
・made-to-order
Tailor は「仕立て屋」という意味があり、主に紳士服や婦人用コート類をそれぞれ人のサイズを測って仕立てる人のことを言います。
動詞の意味では「仕立てる」「注文でつくる」です。
洋服以外でも tailor-made を使えますが、基本的には服を仕立てることの意味です。
custom-made は顧客の要望にそって商品をつくる意味として、洋服以外にカーテンや家具、車など、様々な場面で使えます。
made-to-order も custom-order と同様に幅広く使われています。
2、ワイシャツ
・dress shirt
・business shirt
・shirt
日本語でワイシャツと言われるようになった理由は、”White shirt” が「ワイシャツ」に聞こえてそう呼ばれるようになったという説があります。
Tシャツはそのまま英語でも “T-shirt” ですが、ワイシャツは “Y-shirt” ではありません。
スーツの下に着るようなシャツのことは “dress shirt” や “business shirt” と言われます。
“shirt” だけでも「ワイシャツ」の意味になります。例えば「長袖のシャツ」と言いたい時は “long-sleeve shirt”、「半袖のシャツ」は “short-sleeve shirt” です。
ちなみに「ポロシャツ」はそのまま “polo shirt” で、馬に乗って行う団体球技 “polo”(ポロ)をする時に着ていたシャツであったことが由来です。
3、ワンピース
・dress
日本で「ドレス」と言うとウエディングドレスやパーティーに着て行くようなものを想像しますが、カジュアルなものでも全て “dress” になります。
4、ノースリーブ
・sleeveless
袖なしの服のことは英語で sleeveless と表現します。
「袖」が “sleeve(s)” の意味です。
I’m looking for a sleeveless dress.
(ノースリーブのワンピースを探しています。)
ちなみに「タンクトップ」は英語でそのまま tank top、「キャミソール」はもとの言語はフランス語ですが、英語圏でも camisole という言葉が使われています。
5、ビーチサンダル
・Frip-flops(米)
・thongs(英)
アメリカ英語で “frip-flops” 、イギリス英語では “thongs” です。
通常2つで1セットなので複数形の “s” をつけます。片方、一足を言いたい場合は、”s” を取ってください。
6、トレーナー
・sweat shirt
「トレーナー」はトレーニングをする服として日本が生み出した言葉です。
7、パーカー
・hoodie / hoody
・hooded sweatshirt
フードのついたトレーナーのことは一般的に “hoodie(hoody)” とよく呼ばれます。”hood” は「頭巾」という意味です。
もともとパーカー(parka) はイヌイット語からの由来で、アザラシやトナカイなどの毛皮でつくったフード付きの防寒着のことになります。
8、マフラー
・scarf
英語で “muffler” は、「包む」や「覆う」という意味になります。
車の排気管のことを主に “muffler” と言い、首に巻く防寒の「マフラー」のことは一般的に “scarf” と呼ばれています。
ただ、”muffler” が首に巻く「マフラー」と全く一致しないわけではなく、古い昔は使われていた言葉のようです。現代ではほぼ使われなくなっているので “scarf” と覚えておきましょう。
9、ピアス
・earring
・stub
日本では穴に通してつけるものを「ピアス」、穴に通さずにつけるものを「イヤリング」と分けられていますが、英語では耳につける装飾品は全て “earring(s)” と言えます。
特にピアスとイヤリングで言い分けたい時は、穴に通さないイヤリングを “clip-on earring(s)”
ピアスのことを “stub(s)” もしくは “piercing(s)” と言います。
“stub(s)” は小ぶりのもので、垂れ下がったりしていないものです。
「ピアス」は英語の動詞 “pierce” 「突き刺す」「穴を開ける」からの由来です。