住宅・住まいに関する和製英語10選!リフォームは英語で?

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普段使っているカタカナの言葉、英語っぽいけど実はその言葉、日本でつくられた、日本人のための、日本でしか通じない言葉かもしれません。
それは「和製英語」と言われるもので、れっきとした日本語です。

英語圏ではこれを “Japanese-English” や “Japanglish” と呼びます。この “Japanese-English” が英語圏に伝わり、逆輸入されることも時々起こります。

今回は住まいに関する和製英語を取り上げます。ぜひ参考になさってください。

住宅・住まいに関する和製英語10選

1、フローリング

wood flooring

wooden floor

日本ではフローリング(flooring)と言えば主に「木質製の床」のことを指して言いますが、英語では「床材」の意味なので、木材に関わらずどんな材質の床であっても “flooring” と言えます。

ただ単に「床」と言いたい時は “floor” と言います。

This room has wooden floor.

(この部屋はフローリングです。)

2、ダイニングキッチン

・kitchen with a dining area

・eat-in kitchen

「ダイニングキッチン」は名前の通り食べる場所と台所が一緒になっていることを言いますが、和製英語です。

キッチンとダイニングが隣り合わせであることは一般的に普通のことなので、英語で特に「ダイニングキッチン」にあたる言葉はないのですが、言うとしたら  “a kitchen with a dining area” や “eat-in kitchen” と表せます。

3、システムキッチン

・built-in kitchen

「システムキッチン」とは流し・コンロ・調理台・キッチン収納などが一体化されてつくられたキッチンのことを言います。

欧米では一般的なスタイルなので、特別にこのような言葉を指して言う機会は少ないでしょう。 特に「システムキッチン」のことを言いたい場合は “built-in kitchen” となります。

日本で最初に「システムキッチン」という言葉が使われたのは、1973年のクリナップのショールームで展示されたドイツ風キッチンを指す言葉でした。

昭和40年代後半から海外の “built-in kitchen” が日本市場に参入し始め、普及した言葉です。

4、カウンターキッチン

・kitchen counter

・open kitchen

英語で “counter” と言えば実際は「(店などの)勘定台」や「台所の調理台」を意味します。

レストランやバーなどの「カウンター席」はそのまま “counter seat” です。カウンター用の背の高めの椅子は “counter chair” になります。

自宅のキッチンとダイニングの間にそのようなカウンターがあるスタイルのこと(対面キッチン)は “open kitchen” とも言えます。

日本語の表記では「カウンターキッチン」と「キッチンカウンター」の両方見られ、どちらで言えばいいのか混乱してしまいますね。”counter kitchen” でも意味は分かってもらえると思いますが、英語圏で基本的に使われていません。

英語では “kitchen counter” もしくは、家の場合でも “bar counter” と言えます。

5、ユニットバス

・bath module

・prefabricated bath unit

「ユニットバス」というのは、工場などであらかじめ、防水性の高い素材で天井・浴槽・床・壁などを成形し、現場で搬入した後にそれらを組み立てる浴室のことです。

日本国内の浴室はほとんどがこの「ユニットバス」になります。ただ、欧米では主流ではありません。”unit bath” という言葉も日本でつくられた和製英語となります。

浴槽とトイレ、洗面台が全て一緒になっているタイプのことを「ユニットバス」と混同しがちですが、そのようなタイプのものは「3点ユニット」と呼びます。

特にアメリカでは浴槽・トイレ・洗面所が同じ部屋に設置されていることが一般的なので “bathroom” で日本の「3点ユニット」の意味となります

“prefabricated” は「組み立て式の」「前もって作られた」という意味の言葉です。

日本語でも使われている「プレハブ」の元となっている語です。発音は “prefab”(プリファーブ)。

英語で基本的に “unit” は「単位」や、「一式(セット)の中のひとつのもの」という意味で使われることが多いですが、上記のプレハブのような意味として使われることもあります。

“unit” を使うとしたら “bath unit” になりますが、 “bath module” か “prefabricated bath unit” の方が正しく伝わりやすいでしょう。

6、マンション/アパート

・apartment

・flat

アパートもマンションも全て “apartment” になります。イギリスでは “flat” と呼ばれます。

英語で “mantion” と言うと「大豪邸」の意味です。

“apart” だけでは「離れて」とか「別々に」という意味になり、

例えば We are living apart now.(私たちは今別々に暮らしています。)という意味になってしまいます。

7、ワンルーム

・studio (apartment)

ひとつの部屋しかない間取りのことをワンルームと言いますが、英語圏では “studio (apartment)” と言います。

他に、間取りの1LDKを英語では、one-bedroom (apartment / house) 2LDKは、two-bedroom (apartment / house) と言います。リビングやダイニング、キッチンは基本的に必ずついているので、特に数には入れません。

最初に書いた「ダイニングキッチン」と同じく、特別な用語はなくそれぞれ “living” “dining” “kitchen” の言葉として単独で使われます。

I’m looking for a studio apartment.

(私はワンルームマンションを探しています。)

8、リフォーム

・renovation

・remodel

英語の “reform” は「(人が)(制度・社会・政治など)を改善する、改革する」という意味で、建物の改築の意味では使われません。

住宅の改修の意味で使う英語には “renovation” があり、カタカナで「リノベーション」と、日本語にもなっていますね。

「回復」「復元」の意味のある”renovation” は主に、老朽化した建物を良い状態に復元する時に使います。

“remodel” は「改造する」「建て替える」の意味があり、建物以外にも衣服の仕立て直しや車などのモデルの変更の意味などで、幅広く使えます。

“remodel” は何かの型や組み立てを変えるという意味なので、部屋のデザインやレイアウトを変える場合に使えます。例えば浴室の改装をして、外観などが大幅に変わる場合は”remodel” と言えます。

9、リサイクルショップ

・second-hand shop (store)

・thrift shop (store)

“recycle” は英語ですが、主に「(紙・アルミニウムなど)を再生する」「(廃棄物を)再生利用する」ことなので、服や本のリサイクルショップの意味では使われません。

“second-hand” は「中古の」という意味の形容詞です。他にも “used goods” も「中古品」の意味です。

“thrift shop” (スリフトショップ)というのは主にアメリカで、古着や家具などを寄付によって集め、販売した収益を慈善活動や寄付をする形態の小売店のことを指します。

“thrift” というのは少し古い言葉で、「節約」の意味。イギリスでは “charity shop” (チャリティーショップ)と言います。チャリティーショップの方が日本でもよく使われている言葉なので、分りやすいですね。

 10、ペンション

 ・Bed and Breakfast(B&B)

英語で “pension” は「年金」の意味になります。

ペンションと言う言葉はフランス語からきた言葉で、フランス語でも「年金」という意味もありますが、他に食事付きのホテルや寄宿舎のことも意味します。