カタカナ英語の多くは実際の英語と発音が違うので、そのまま発音しても通じない、ちょっとやっかいな言葉。
日本人の言いやすいカタカナに直されているので英語で話す時は要注意です。
他にも英語と思っていたカタカナ英語は、ドイツやフランスからの外来語だったりもします。

もくじ
英語と発音が違うカタカナ英語【英単語20選】
1、アレルギー
Allergy【ǽlərdʒi】
「アレジィ」のように発音します。
「アレルギー」はドイツ語からきた言葉ですが、ドイツ語では「アラギー」のような発音が近くなります。
2、ウイルス
Virus【váiərəs】
英語では「ヴァイㇽス」のように発音します。
ドイツ語では「ヴィールス」、ラテン語では「ウィルス」のような音になります。
3、ガーゼ
gauze【gɔ’ːz】
発音はアメリカ英語が「ガァーズ」で、イギリス英語が「ゴォーズ」に近いです。
「ガーゼ」もドイツ語からの外来語です。ドイツ語で “gaze” 。
医学用語のカタカナ英語は、ほとんどがドイツ語からの外来語です。
4、エネルギー
energy【énərdʒi】
「エナジー」と発音します。「ナ」と「ネ」の間のような言い方です。
「エネルギー」はドイツ語の発音に近いです。
5、プロフィール
profile【próufail】
「プロゥファイㇽ」のような発音になります。
ドイツ語やフランス語では「プロフィ―ㇽ」です。
6、アルコール
alcohol【ǽlkəhɔ`ːl | -hɔ`l】
「アルコホォーㇽ」と発音します。
「アルコール」と発音するのはフランス語。
7、ビニール
vinyl【váinl】
「ヴァイナㇽ」のような発音。
英語では、スーパーの買い物袋やゴミ袋で使われるような「ビニール袋」は “plastic bag” 、「ビニールハウス」は、 “plastic greenhouse” です。
“vinyl” と言えば、「LPレコード」の意味に。
他に、”vinyl sheet” と言えば、床に貼るシートのことになります。
8、ビタミン
vitamin【váitəmin | vít-】
「ビタミン」の英語発音はアメリカでは「ヴァイタミン」、イギリスでは「ヴィタミン」となり、発音が異なります。
9、バジル
basil【bǽzəl】
こちらもアメリカ英語とイギリス英語で違いがあります。
アメリカ英語が「ベィズㇽ」、イギリス英語は「バズㇽ」のような発音です。
10、セーター
sweater【swétər】
「スウェタァ」のような発音。
「汗」が “sweat” なので “sweater” で「汗をかく人」の意味もあります。
11、スタジオ
studio【stjúːdiòu】
「ステュゥディオゥ」のような発音になります。
“studio” の本来の意味は、芸術家の仕事場で「アトリエ」や「工房」。
現在では写真、音楽、メディア収録や撮影などに使われる施設の意味として、広く使われるようになっています。
他に部屋の間取りの「ワンルーム」のことを “studio” とも呼びます。
12、ガレージ
garage【gərɑ’ːdʒ | gǽrɑːdʒ】
「ガラージュ」という発音です。
「車庫」、「自動車修理工場」の意味。
13、キャリア
career【kəríər】
「カリィア(ㇽ)」のようになります。「カ」と「ク」の間のような音です。
「経歴」「職歴」の意味。
14、テーマ
theme【θíːm】
「シィーム」のように発音します。「ス」と「シ」の間の音です。
ドイツ語から日本へ入ってきた言葉で、語源はギリシア語。
“theme song” や “theme park” など、意味は同じように使えます。
15、ラベル
label【léibəl】
発音は「レィブゥ(ㇽ)」のようになります。
「付箋」や「荷札」の意味。
「ラベル」はフランス語に近い発音です。
16、ピラティス
pilates【pilɑ’tes】
「ピラティス」は人気のエクササイズですが、英語の発音はちょっと難しいです。
ドイツ人のジョセフ・ピラティスさんが考案したエクササイズでこの名がついています。
人によっても違いますが、最初の音は「ピ」と「パ」の間のような音で、「パラァテェス」のような発音です。
17、アンチ
anti【ǽntai, -ti | -ti】
「反対者」「反対(意見)の」や「抗」の意味です。
最近は特にインターネット上で強い反対意見や悪意のあるコメントを残す人たちのことを「アンチ」と呼んでいますね。英語では “hater” と言われます。
“anti” は接頭辞としてよく使われる言葉です。
(例えば、反社会的→anti-social、抗老化(アンチエイジング)→anti-aging、抗ウイルス→anti-virus)
イギリス英語では「アンティ」と発音。
アメリカ英語では「アンティ」と「アンタイ」と発音する場合に分かれます。これは言葉や人によって違います。
「アンティ」で通じますが、会話の相手が「アンタイ」と言う場合もあるので覚えておくといいでしょう。
18、マルチ
multi【mʌ’lti-, -tə-, -tai- | -ti-】
※上がアメリカ英語、下がイギリス英語です。
「複数の」「多くの」という意味の接頭辞。
日本語にもなっている “multi-task” や “multi-coloured” 、”multi-vitamin” などの言葉があります。
「マルチ」はイギリスでは「モㇽティ」と発音。
アメリカでは「モㇽティ」と「モㇽタイ」と発音する場合に分かれます。
19、カオス
chaos【kéiɑs | -ɔs】
日本語にもなっているカオスですが、意味は「混乱」「無秩序」の意味です。
発音は「ケィオス」のような感じです。
20、キャベツ
cabbage【kǽbidʒ】
英語での発音は「キャベッジ」のようになります。
余談ですが、胃腸薬の「キャベジン」の名は、”cabbage in” という言葉が由来です。
キャベツに含まれるアミノ酸の一種の成分を含み、開発された胃腸薬です。
最後に
カタカナ表記は便利な部分もありますが、英語の音をカタカナで表すことに無理があることもあります。
英語圏以外からの外来語もたくさんあるので、区別できるようにしておきたいです。
発音をチェックする時は、実際に音声を聞いてみるといいですね。