海外で怪我をしてしまったら…。
まずは自分の症状を英語で伝えなくてはなりませんね。
「自分は大丈夫!」と思っていても、実際はいつ、何が起こるかは誰にも予測はできません。
基本的な怪我の用語はおさえておきましょう!
もくじ
怪我・・に関する英語!「捻挫」や「骨折」を英語で
1、「怪我」は英語で
「怪我」は英語で基本的に “injury” です。
“injury” には「負傷」「損傷」などの意味があり、怪我をして身体の機能損失のニュアンスがあります。
軽い怪我の場合は動詞の “hurt” という表現があります。”hurt” は軽い怪我から大きな怪我まで使え、 “injury” よりもカジュアルな表現です。
“injury” と違う点は、身体の機能損失よりも、「痛み」に焦点が置かれるニュアンスとなります。
“hurt” は肉体的な「痛み」の他に、精神的な「痛み」に対しても用いられます。
「怪我をしました。」という場合には、
【主語 + injured/hurt + 怪我をした場所】 の形で言えます。
特に “injured” が大きな怪我の場合、”hurt” は小さな怪我に対しても使います。
例)
I injured/hurt my finger.
(指を怪我した。)
I got injured/hurt.
(怪我をしました。)
※”hurt” の過去形、過去分詞は “hurt” で形は変わりません。
【hurt(現在形)-hurt(過去形)-hurt(過去分詞)】
2、「痛い」を英語で
“hurts” は「痛い」の意味でよく使われます。
【怪我をした場所 + hurts】の形にすると「~が痛い」の意味となります。
My finger hurts.
(指が痛い。)
“It hurts.” で単に「痛い」の意味です。
Does it hurt?
(痛いですか?)
他に「痛み」の意味となる “pain” という言葉もあります
Do you have any pain?
(痛みがありますか?)
I have no pain now.
(今は痛みはありません。)
3、「捻挫」を英語で
「捻挫」は英語で “sprain” と言います。
捻挫とは、変にひねってしまって起こる、関節の靭帯などの損傷のことです。
症状としては痛みと腫れ、熱を伴います。
「ひねる」の意味の “twist” も使われることがあります。
「突き指」も「捻挫」と同じことなので “sprain” を用いられます。
他に “jammed finger” と言う言い方もあります。(特にアメリカ英語)
”jam” は「詰まる」「詰め込む」の意味です。果物の “jam” と同じ語源です。
「足を捻挫した」と言う時の「足」は基本的に “ankle”(足首)になります。
Your wrist seems to be sprained.
(あなたの手首は捻挫のようです。)
She fell and sprained her right ankle.
(彼女は転んで右足首を捻挫しました。)
fall:転ぶ
【fall(現在形)-fell(過去形)-fell(過去分詞)】
I think I twisted my wrist.
(足首をひねってしまったみたいです。)
I jammed my finger when I played volleyball.
(バレーボールをしていた時に突き指してしまった。)
4、「腫れている」を英語で
「腫れる」の英語は “swell” です。
“be swollen” で「腫れた」「腫れている」、の他に「むくみ」を表せます。
swell up:腫れ上がる
【swell(現在形)-swelled(過去形)-swollen(過去分詞)】
I can’t wear the ring because my finger is swollen.
(指がむくんで指輪が入りません。)
My finger is badly swollen.
(指がひどく腫れています。)
Her right leg swelled up.
(彼女の右脚が腫れ上がっています。)
The swelling is going down.
(腫れは引いてきています。)
5、「骨折」を英語で
「骨折」を表す英語には “fracture” か “break a bone” があります。
“broke 骨折した場所” で「~を骨折した」です。
“fracture” は「ヒビが入る」の意味としても使います。
「骨折」とは骨が折れた状態だけではなく、ヒビが入った状態も「骨折」の種類に入るからです。
I stumbled on a stone and I broke my ankle.
(石につまづいて足首を骨折した。)
stumble:つまづく
I might have broken my wrist.
(手首を骨折したかもしれません。)
I fractured my tailbone skiing.
(スキーで尾てい骨にヒビが入った。)
尾てい骨:tailbone
【骨折の種類】
単純骨折 | simple fracture | 皮膚表面から骨が出ていない状態 |
複雑骨折 | compound fracture | 骨折と同時に皮膚も損傷し、骨が露出する状態 |
圧迫骨折 | compression fracture | 骨が圧迫され、つぶれたように変形した状態 |
粉砕骨折 | crush fracture | 骨が粉々に砕けた状態 |
疲労骨折 | stress fracture | 継続的な負担により起こる骨折 |
剥離骨折 | chip fracture | 腱や靭帯の結合部から骨がはがれた状態 |
6、「治療」「治癒」に関する英語
「治療」は英語で ”treatment” です。
動詞では “treat”「治療する」 になります。”get treatment” で「治療を受ける」です。
I’m getting treatment.
(治療中です。)
You need to be treated for injury.
(あなたは怪我のための治療が必要です。)
「治癒」の英語は “heal” です。
「治る」は “to heal” または「回復する」の “recover” も言えます。
“get better” も「良くなる」の意味でよく使われます
How long does it take to heal?
(どれくらいで治りますか?)
After my wrist heals, I wanna do yoga again.
(手首が治った後、またヨガをしたいです。)
I feel it’s getting better.
(良くなっていると感じます。)
I’ve completely recovered now.
(完全に治りました。)
7、「リハビリ」を英語で
怪我をした後に行う「リハビリ」は英語で “rehabilitation” と言います。
”rehabilitation” を略した言葉は “rehab” です。
他に日本語で「理学療法」の言葉になる “physical therapy” も言えるでしょう。
「理学療法士」は英語で “physical therapist” です。
“rehabilitation” ”rehab” は一般的にドラッグやアルコール、メンタルなどのことから克服するためのことに使われることが多く、誤解が生じる可能性があるので注意も必要です。
話の流れで、怪我をしていることを知っているなら
“I’m in rehab.”
(リハビリ中です。)
と言っても問題ありませんが、何も状況を知らない相手に話す時は
“I’m in rehab for my injury.”
(怪我のためのリハビリをしています。)
と言うと良いでしょう。
You need rehabilitation for your left wrist.
(あなたは左手首のリハビリが必要です。)
I’m doing rehab for my right wrist everyday.
(私は毎日リハビリしています。)
I’m getting physical therapy once a week.
(私は週に1回リハビリ(理学療法)を受けています。)
【その他の関連用語】
包帯 | bandage |
ガーゼ | gauze |
ギプス | cast |
松葉づえ | crutch(es) |
車椅子 | wheelchair |
レントゲン | X-ray |
整形外科 | orthopedics |
処方箋 | prescription |
痛み止め | painkiller |
最後に
いかがでしたでしょうか。
「怪我に関する英語」は普段からよく使う言葉ではないかもしれませんが、覚えておくといざという時に役立ちます。
ぜひ、知識に加えておいてください。
私がスウェーデンの雪道で転んで骨折した話はこちらです。