英語だと思っていた言葉は、実は日本でつくられた和製英語で、英語圏では使われていないかもしれません。
和製英語は生活のあらゆる場面にたくさん潜んでいます。
今回は食事や外食に関する和製英語をご紹介します。和製英語と本来の英語の違いを知り、英語の勉強に役立ててください。

もくじ
食事や外食に関する和製英語8選
1、オープンカフェ/カフェテラス
・sidewalk cafe
横文字でおしゃれなイメージがありますが、両方とも和製英語です。
屋外に席のあるカフェを英語では “sidewalk cafe” と言います。”sidewalk” は「歩道」の意味です。
カフェテラスの “terrace” はフランス語からきている言葉で、「庭に張り出した、通常は屋根なしの塗装された空間」を指します。
イメージはこちら→terrace – Bing images
テラス席は “terrace table” でも通じますが、一般的には “outside table” がよく使われています。
ちなみに「オープンテラス」も和製英語で、もともと “terrace” には屋根がなく、開けた空間を意味しているので open はつける必要はありません。
2、イートインスペース
・Dining space (area)
・Eating space (area)
最近ではコンビニでも見かけるようになった「イートインスペース」。
飲食店で買った食料品をその店内で食べることを表す言葉で “eat-in space” は英語っぽいですが和製英語です。
Excuse me, do you have a dining space?
(すみません、食べる場所はありますか?)
3、カロリーオフ
・low calorie
カロリーを抑えた食品や飲み物のことを「カロリーオフ」と言いますが、英語では「低い」の意味の “low” を用いて “low calorie” と言います。
ちなみに「低脂肪」は “law fat” です。
“calorie-off” は一般的には使われていません。
4、ノンカロリー
・no-calorie
・calorie-free
・zero-calorie
・non-caloric
4つともカロリーのない「ノンカロリー」として意味が通じますが、一般的によく使われているものは calorie-free か zero-calorie です。
5、ノンシュガー
・sugar-free
・no sugar added
砂糖が入っていないお菓子などを「ノンシュガー」と言いますが、英語圏では通常使われていません。
ちなみに「ノンオイル」も英語で “oil-free” が一般的です。
6、ノンアルコール
no-alcohol
non-alcoholic (drink)
alcohol-free
zero-alcohol
同じく「ノン」から始まる言葉ですが、アルコールの入っていない「ノンアルコール」は “non-alcoholic” もしくは “alcohol-free” とも言われます。
“Alcohol free area (zone)” と言えば「アルコールが禁止されている場所」になります。
「アルコール」の発音は英語では「アルコホール」です。もとはアラビア語が由来と言われています。ラテン語系言語では H の発音が抜けるので、フランス語やスペイン語、イタリア語では「アルコール」の発音です。
7、カフェインレス/ノンカフェイン
・decaf
・no-caffeine
・caffeine-free
“decaf” は「カフェイン抜きの」という意味の言葉、”decaffeinated” の略です。
カフェインを含んでいるコーヒーや紅茶からカフェインを取り除いていることを指します。
カフェインが入っていないコーヒーや紅茶を指す時には、この “decaf” が一般的に多く使われています。
日本語でも「デカフェ」という言葉が聞くようになりましたが、発音はフランス語の décaféination からの由来です。英語では「ディキャフ」のようになります。
8、セット
・combo
ファストフード店でよく使われるチーズバーガーセット、ドリンクセットなどの「セット」ですが、英語圏ではこの場合 “set” は一般的に使われていなくて「組み合わせ」という意味のある “combo” を使います。”combo” は “combination” の省略形です。
I’d like the cheeseburger combo with a coke.
(チーズバーガーセットで飲み物はコーラをお願いします。)
ただ、英語の “set” には「一組」「一式」「ひとそろい」の意味があり、全く通じないわけではありません。
例えばレストランでのランチセットの意味ではそのまま “lunch set” や “lunch set meal” と言えます。
セットメニュー(定食)で “set meal” です。英語で “menu” は主にメニューリストを指すので、”meal” を使った方が自然な言い方です。