飲み物に関する和製英語6選!アメリカンコーヒーは英語?

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普段、英語だと思って使っているカタカナ英語は、実は英語圏では全く使われていないかもしれません。

日本でつくられた英語、和製英語のことを “Japanese-English” や “Japanglish” と呼んだりします。

英語で話す時は、正しい英語を使えるように区別しておきたいですね。

今回は飲み物に関する和製英語を6つご紹介します。アメリカンコーヒーやロイヤルミルクティーは英語でも使えるのでしょうか?

飲み物に関する和製英語6選

1、ブレンドコーヒー

・coffee blend

日本でよく言う「ブレンドコーヒー」は違う産地で採れた2種類以上の豆を掛け合わせてつくるコーヒーのことです。

カフェやレストランなどで「ブレンドコーヒー」がメニューによくありますが、英語圏では日本ほど「ブレンドコーヒー」に対する言葉が多く使われていないです。

お店で注文する時、特にこだわりがなければ、通常 “coffee” だけになります。

ブレンドコーヒーと英語で言いたい場合は “coffee blend” となります。

I like coffee blend of Java and Brazil beans.

(ジャワとブラジルのブレンドコーヒーが好きです。)

“blended coffee” と言う言葉もありますが、どちらかと言うと氷と混ぜたフラッペや、生クリーム、モカチョコレートやアイスクリームをのせたもので、デザート感覚的なコーヒーのイメージになります。

2、アメリカンコーヒー

・weak coffee

「アメリカンコーヒー」は豆を浅めに焙煎したもので多めのお湯で抽出されます。酸味は強めで「ブレンドコーヒー」よりも、すっきりした味わいです。

「アメリカンコーヒー」は日本でしか通じない和製英語です。

由来に関しては確かではないですが、戦後のアメリカで浅く焙煎したコーヒーがよく飲まれていたという説があります。

コーヒーショップのメニューに “Americano” がよく見られますが、これはエスプレッソにお湯を加えてエスプレッソの苦みを抑えているもので「アメリカンコーヒー」とは違うものになります。

「アメリカンコーヒー」のようなコーヒーを言う時は “weak coffee” になります。 “weak” は「弱い」の意味です。

3、ウインナーコーヒー

 ・coffee with whipped cream

「ウインナーコーヒー」というのは、日本では「ウィーン風のコーヒー」でコーヒーにホイップクリームのせたコーヒーのことを言います。

「ウィンナコーヒー」や「ウィンナーコーヒー」の表記も見られます。

ウィーンではコーヒーに白いクリームがのっているものがよく見られます。 “Einspaenner”(アインシュペンナー)という名で呼ばれているものが、「ウインナーコーヒー」に近いもので、コーヒーと同量の生クリームがのせられ、カフェなどで飲まれています。

「ウイーン風コーヒー」は、英語では “Vienna coffee” (ヴィエナカーフィ)か “Viennese coffee” (ヴィエニーズカーフィ)になります。

ただ、ウィーン風のコーヒーがどんなものか知らない場合もあると思うので、”Coffee with whipped cream” と言うと良いでしょう。

「ウインナーコーヒー」はドイツ語の “Weiner” (ヴィーナー)が転訛して「ウインナー」となったもので、完全に日本語発音です。

ちなみにドイツ語で「コーヒー」は “kaffee” (カフェー)なので、ドイツ語で「ウイーン風のコーヒー」 は “Weiner kaffee”(ヴィーナーカフェー)となります。

“Weiner” はドイツ語で「ウイーンの」と「ウインナーソーセージ」の意味がありますが、英語では「ウィーンの」は “vienna” で、”weiner” は「ウィンナーソーセージ」の意味です。

4、タピオカミルクティー

・bubble tea

・boba tea

・Pearl Milk Tea

最近流行している「タピオカ」は、英語でも外来語として “Tapioka” の名で知られています。タピオカ自体のことは “Tapioka pearls” や “Tapioka balls” と呼ばれます。

「タピオカミルクティー」は、地域によって様々な呼び方があります。

「泡」という言葉を使って “bubble tea” と言う場所が多いようです。

他にカリフォルニアなどのアメリカ西部では中国語からの由来で、”Boba tea” と呼ばれています。

本場の台湾での呼び名で、 “Pearl Milk Tea” と呼ぶ場合もあります。

英語では “milk tea” という呼び方自体しないのですが、この台湾からの “Pearl Milk Tea” の影響で “milk tea” という呼び方がされるようになっています。

5、ロイヤルミルクティー

・tea

・tea with milk

“Royal milk tea” は「英国風のミルクティー」の意味で和製英語です。

イギリスでは、ミルクの入った紅茶が一般的なので、”tea” と言えば大体ミルク入りの紅茶が出てきます。

ミルク無しの紅茶は “black tea” と言います。”white tea” は、中国の茶葉の「白茶」というお茶のことになります。

誤解がないように伝えるには “tea with milk” と “black tea” を分けて使うとよいでしょう。 

6、サイダー

・soda

・pop

・fizzy drink

アメリカで “cider” と言えば「リンゴジュース」の意味になります。イギリス、ヨーロッパなどでは「リンゴのお酒」です。

日本では「シードル」と呼ばれるもので、発音はフランス語からきたものです。書き方は “cidre” 。

アメリカでは “hard cider” と言うと「リンゴのお酒(シードル)」の意味になります。

「炭酸飲料」という呼び方を直訳すると “carbonated drink” となります。

もうひとつ、”soft drink” も「炭酸飲料」の意味です。レストランメニューでは “soft drink” と書かれているものが多いです。

地域によって呼び方が違います。

ニューヨークなどアメリカ北東部やカリフォルニア州→ “soda”

アメリカ中西部→ “pop”

アメリカ南部→ “coke”

アメリカ南部ではコカ・コーラ以外の炭酸飲料でも “coke” と言うようです。

“pop” は炭酸のフタを開ける時に聞こえる音が由来となっています。

イギリスでは “fizzy drink” と呼ばれています。”fizz” が「シュシュッと音を立てて泡だつ」という意味です。

最後に 

ややこしいものがたくさんありますね。

日本に限らず、言葉というのは国や地域によって変わってしまうことがよくあります。

そのせいで、ややこしくなって混乱してしまうのですが、そこが言語のおもしろい点でもありますよね。違いを知ることで、その国、その地域の文化や習慣も知ることができます。

言葉の違いを知ることを楽しみながら、語彙力もアップさせてみてください!