
何か人にお願いをする時、相手が不快に思わないように丁寧に言えるようにしたいですよね。
お願いする時の表現は、決まった定番の型となるフレーズがいくつかあるので、それを覚えておけばそこまで難しくないです。
例文も一緒に書いてあるので、ぜひ参考にしてみてください!
もくじ
英語で丁寧なお願いをする時の言い方【例文つき】

・お願いをする前のひと言
日本語でもそうですが、いきなり本題に入らずに、まず丁寧にお願いする時はワンクッション何かひと言を添えてからお願いするといいでしょう。
そんな時に役立つフレーズをまずはいくつかご紹介します。
・すみません
Excuse me.
人に何かお願いする時、いきなり話し始めるのではなく「すみません」とひと声かけてから伝えることが基本です。
日本語も同じですよね。英語でもまずは “Excuse me” を忘れないようにしましょう。
・お願いがあるのですが・・・

Can/Could you do me a favor? / Would you do me a favor?
Can/May I ask you a favor?
Please do me a favor.
I have a favor to ask you.
I’d like to ask you a favor.
どれも、「お願いがあるのですが…」と、何かを頼むときの前ぶりとしてよく使われます。
“favor” は「好意」「親切」「願い」などの意味で、イギリス英語では綴りが “favour” です。
最初の文は “Can” よりも “Could” を使う方が、より丁寧になります。
“May I~?” は自分がすることの許可を得る時に使い、”can” や ”could” よりも丁寧でフォーマルです。
覚えやすいものをフレーズごと覚えておいて、サラッと使えるようにしておきたいですね。
・お忙しいところ悪いのですが・・・
I’m sorry to bother you, but…
“bother” は「邪魔する」「面倒をかける」などの意味で、何か頼み事をする時の前に添える定番表現です。
I’m sorry to interrupt you, but…
“interrupt” は「割り込む」「さえぎる」「中断する」の意味で、相手が何かをしていて忙しそうなところに話しかける時の定番フレーズです。
相手が話をしている時に、割り込んで言いたい時に使えます。
I’m sorry to trouble you, but…
日本語の「お手数ですが」のようなニュアンスで、ビジネスの場面などでもよく使われます。
・気を悪くしないでほしいんだけど・・・
I don’t mean to offend you, but…
mean to~:〜するつもり
offend 人:(人)の気分を害する、(人)を怒らせる
「怒らせるつもりはないんだけど…」の意味となります。
I’m sorry if I offended you, but…
日本語でも、言いづらいこと、相手に言ったら怒ってしまうかもしれないような内容をお願いする時に、先に謝っておくことはよくありますよね。
英語でも同じです。先に ”I’m sorry” 、“Sorry” 、“I apologise”、“ Apologies” を言っておくと、相手にとって気分を害するようなことでも、受け入れてもらいやすくなります。
Please don’t be offended, but…
「気分を害さないでね」と、言いづらいことを相手に伝える前に言います。
I don’t want to upset you, but…
「気分を害さないでほしいのですが」という意味です。
“upset” も「気分を害する」のニュアンスとなる他、「混乱する」「動揺する」のような意味としても使われます。
I hope this doesn’t upset you, but…
「願う」「期待する」の意味の “hope” を使って、「気分が悪くならないといいのですが」となります。
No offense, but…
“offense” は「気分を害する」の意味の名詞で「悪意」「侮辱」です。イギリス英語では綴りが “offence” となります。
「悪気はないのだけど」の意味。カジュアルな表現なので友人同士など身内での会話に使います。
・丁寧にお願いする時のフレーズ

・Could you〜?
Can you〜?でも言えますが、過去形の ”Could you~” と言った方がより丁寧です。
現在形の “Can you〜?” が「~できますか?」と直接的に聞いているのに対し、
“Could you〜?” は「~はできるでしょうか?」と、ちょっとした違いなのですが、過去形にすることで言い切っていない遠回しの言い方になり、より丁寧な言い方となります。
また、”please” をつけることで、さらに丁寧さが増します。
Could you pass the salt, please?
(塩をとっていただけますか?)
Could you tell me how to get to the station?
(駅までの行き方を教えていただけますか?)
また、自分がすることの許可を得る時には “Could I~?” と言えます。
Could I use your phone charger?
(あなたの充電器を使ってもいいですか?)
・Would you be able to~?
こちらも “will” の過去形の “would” を使ったフレーズで、丁寧な言い方となります。
Would you be able to follow me?
(私についてきていただけますか?)
Would you be able to turn the music down, please?
(音楽を下げてもらうことはできますか?)
・Would it be possible ~?

possible:可能
「~していただくことは可能でしょうか」と、大変ていねいな表現です
Would it be possible to give me a hand?
(手を貸してもらうことは可能ですか?)
Would it be possible to give me a ride to the airport?
(空港まで車に乗せてもらうことは可能ですか?)
give 人 a ride:(人)を車に乗せる
※イギリス英語では “give (人) a lift” と言います。
・I was wondering if…
“wonder”「疑問に思う」、”if” は「〜かどうか」の意味です。
直訳は「〜かどうか疑問に思っていた」という過去進行形の表現で、「私はこう思っていたのだけど、できるでしょうか」という遠回しで丁寧な表現となっています。
丁寧にお願いをしたい時の、定番フレーズなので、まるごと覚えておくといいでしょう。
過去進行形を用いた “I was wondering~” が一番丁寧な言い方ですが、現在形、または現在進行形にして、”I wonder if〜”、 ”I am wondering if~” とも言えます。
I was wondering if you could just wait for a minute?
(少しお待ちいただけますでしょうか。)
I was wondering if you could correct this sentence for me?
(この文章を添削していただけますか。)
・Would you mind if~
Do you mind if~? とも言えます。(would を使う方がていねいです)
“mind” は「嫌がる」「気にする」の意味なので、直訳すると「~するのは嫌ですか?」「~するのを気にしますか?」となり、答える時は注意が必要です。
もし、質問に了承する場合は ”No” 、了承しない場合は ”Yes” となります。
日本語の感覚で答えると間違えやすいので、気を付けましょう。
了承する時の答え方は、“No, I don’t mind.” や ”No problem.” “Of course, not.” などと言います。
“Yes” か “No” か、混乱しそうになったら “Sure!” や “OK!” などと答えるといいでしょう。
了承できない場合は、”Yes, I mind.” という答え方となります。
Would you mind if I open the window?
(窓を開けてもいいですか?)
Would you mind if I join you?
(ご一緒してもいいですか?)
・Do you think you could~?
直訳すると「あなたは~できると思いますか?」という、日本語にすると少しまどろっこしい感じがしますが、お願いする時によく使われる表現で、ていねいな言い方です。
相手の気持ちを確かめながら依頼しているところが、遠回しで丁寧な表現となります。
Do you think you could take me to my house?
(自宅まで連れていってもらえますか?)
Do you think I could borrow your mobile phone?
(あなたの携帯電話を借りてもいいですか?)
最後に
いかがでしたでしょうか。
人に頼み事をする時は、相手が気分を悪くならないように頼みたいですよね。
ていねいな言い方を覚えて上手にお願いができるようになりましょう!