今年に入ってからNHKラジオ講座『ラジオ英会話』を使ってディクテーションをしています。
理由はリスニング力を上げたいからです。
ディクテーションはリスニングに効果的な学習方法です。
今回は私が行っている方法をシェアするので、ぜひ参考にしてみてください。

もくじ
NHKラジオ講座『ラジオ英会話』でディクテーションがリスニングに効果的!
ディクテ―ションとは
ディクテ―ションは、外国語の文章を聞き、書き取っていくことです。
ディクテ―ションは特にリスニングに効果的と言われています。
英会話力を上げるためにはリスニング力を上げることが不可欠です。
自分の言いたいことだけ言えたとしても、相手の言ったことを理解できなければ、会話は成り立ちません。
そして残念ながら英語を聞き流しているだけでは、リスニング力は上がりません。
ディクテーションは、集中力が必要な訓練なので、続けているうちに自然と集中して英語を聞こうとする癖ができてきます。
そして、聞こえてきた英語をそのまま書き取ることで、自分の分かっていない部分が明確になり、弱点を克服しやすくなります。
私はフランス語を懸命になって勉強していた時期があるのですが、フランス語検定にはディクテーションがテスト内容に含まれているのです。
このおかげでフランス語のリスニングはけっこう鍛えられたと思います。
なのでこの方法を英語にも応用しようと思い立って、ディクテーションを始めました。
ディクテ―ションに使う教材
実は私がやりなおし英語学習を始めた頃にも、NHKラジオ講座の基礎英語3を使ってディクテ―ションをしていました。(いつの間にかやめていましたが…。)
今回はいつも聞いているNHKラジオ講座の中の『ラジオ英会話』を教材として使っています。
NHKラジオ講座をディクテ―ションの教材として使うなら、ストリーミングを使ってください。
一時停止ができます。
(※ディクテ―ションをする場合はテキストが必須です。)
NHKラジオ講座について書いている記事はこちら。
↓
ディクテ―ションの教材にNHK『ラジオ英会話』を選んだ理由
量がちょうどいい
あまりたくさんの量だと、嫌になってしまいます。毎日続けても苦にならない量が重要です。
『ラジオ英会話』は月曜日から金曜日の5日間ですが、金曜日は復習回なので、『ラジオ英会話』を使ってディクテ―ションをするのは、週に4日です。
中級レベル(英検2級程度)にちょうどいい
レベルは自分に合ったものを選ぶことが肝心です。簡単すぎても難しすぎてもダメです。一度スクリプトを読んでみて8割くらいは意味が分かるものにしましょう。
知らない語彙ばかりのものを聞きとろうと思っても、無理があります。その場合は語彙力を上げることと、使う教材のレベルを下げることが必要です。NHKラジオ講座なら基礎英語1~3の中から選ぶと良いでしょう。
使える日常英語が多い
英語を使う目的にもよりますが、日常会話を目的としていたら『ラジオ英会話』は素晴らしい教材です。
ディクテ―ションをした後に、講座を最後まで聞けば英語の理解度は更に深まります。
他に教材を増やしたくなかった
『ラジオ英会話』はすでに毎日聴く習慣ができている教材なので、きっと無理なく続けられると思い、選びました。
教材選びには、自分が楽しく続けられそうなものを選ぶのが一番です。
ディクテ―ションのやり方
①1回音声を通して聞く
まずは、ある程度どんなことを話しているのかを理解します。
この段階ではあまり細かいところは気にせず、ざっくりと内容を把握するだけです。
例えば会話形式の内容なら、仕事の休憩時間中の同僚との会話だったり、旅行から戻ってからの友人との会話など、シチュエーションが分かると、どんな言葉が出てくるか、ある程度予測しやすくなります。
会話している内容の他、場所や登場人物などを把握しておきましょう。
②1文ごとに音声を止めてディクテ―ション
1文ごとか、区切りのよさそうな箇所で音声を止めて、紙に書き起こしていきます。単語単位では止めないようにしましょう。
どうしても分からない箇所は聞こえる音声をカタカナで書いておきます。空欄でもかまいません。
最後まで終わったら、もう一回最初から聞き、再度埋めていきます。
もうこれ以上できないというところまで、何回も繰り返します。
聞き取れない箇所は、前後の文章からのつながりや文法のことも考えてみてください。
③答え合わせ
スクリプトを見て、答え合わせをしましょう。
綴りや聞き間違い、書けなかった箇所を赤ペンなど、間違えた箇所が分かるように直していきます。
聞き取れなかった原因は
「単語や表現自体を知らなかった」
「音声変化により、聞き取れなかった」
「発音を間違えて覚えていた」
などの理由があると思います。ここで自分の弱点が明確に分かるでしょう。
知らなかった表現は必要があれば調べて、この機会に覚えておきます。
④音声と一緒に音読
意味を理解したうえで、スクリプトを見ながら音声と一緒に声を出して読んでください。
特に自分が聞き取れなかった箇所には集中して、同じような発音、音声変化ができるようにします。
特に苦手だなと思う部分は、何度も読み、弱点を克服しましょう。
余力があれば最後にシャドーイング(スクリプトは見ずに、音声の少し後に読み上げる方法)をするのも効果的です。
⑤和訳を見て、英語に直す
和訳から英語で言えるようにしましょう。
ここまですれば大分英語が頭に入って身に付いています。
リスニング力の他に、スピーキング力にもつながります。ぜひトライしてみてください。
最後に
ディクテ―ションはエネルギーを使うし、面倒そうと思うかもしれませんが、自分に合った教材を選べば、それほど苦ではありません。
続けていると効果も実感できてくるので、楽しくなってくるはずです。
リスニング力の飛躍を目指してがんばりましょう!