日本の小説を英語で読もう!中級者におすすめの英訳本8選!

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英語の勉強を続けていると「洋書を読んでみたい」という気持ちが芽生える人は多いのではないでしょうか。

でも、「ハードル高そう…」と躊躇する気持ちもありますよね。

そんな英語学習中級者の方におすすめなのが、日本の小説の英語版を読むことです。

すでに日本語で読んだことのある作品なら、ストーリーを知っている分、英文が多少難しくても文脈から推測しやすくなります。

また、英語圏の小説と違って、文化的背景にも馴染みがあって理解しやすいこともメリットです。

今回の記事では、英語学習中級者でも読みやすい、日本小説の英訳8冊をご紹介します。

英語で小説を読むことにチャレンジしたい方は、ぜひ気になる一冊を見つけてください!

英語学習中級者におすすめの日本の小説8選!

ここから、英語学習中級者におすすめの日本の小説を8冊紹介します。

①『Convenience Store Woman』by Sayaka Murata(『コンビニ人間』村田沙耶香)


Convenience Store Woman (English Edition)

36歳で18年間コンビニでアルバイトを続ける女性の視点から描かれるストーリー。

一般的な概念に違和感を持っている人は、きっと共感ができるはず。

英語版はシンプルで平易な文体が特徴です。

会話文が多く、実際のやり取りがリアルに再現されているため、英語表現の学習にも役立ちます。

また、現代の日本社会の価値観や労働感も描かれていて考えさせられることも。

英語を通じて日本の文化を客観的に見るという体験ができます。

ページ数は、200ページ弱と短めなので、英語で最初に読む一冊としても非常におすすめです。

②『The Travelling Cat Chronicles』by Hiro Arikawa(『旅猫リポート』有川浩)


The Travelling Cat Chronicles: The uplifting million-copy bestselling Japanese translated story

青年と猫が、ある事情から新しい飼い主を探すための旅をする物語。

猫のナナの視点で語られる文章がユーモアがあって、とっても魅力的です。

英訳は柔らかく読みやすく、感情表現も丁寧に訳されているため。心情描写の英語に親しむのにも最適です。

舞台が国内幅広く、日本の四季や風景の描写も一緒に楽しめます。

ストーリーは感動的で、涙なしでは読めません。読み終えた後の満足度も高いです。

心に染みる感動作をお探しの人に、ぜひおすすめしたい一冊です。

③『The Housekeeper and the Professor』by Yoko Ogawa(『博士が愛した数式』小川洋子)


The Housekeeper and the Professor (Vintage Classics Japanese Series) (English Edition)

記憶が80分しか持たない数学者と、彼を支える家政婦とその息子の物語。

ストーリーは静かで落ち着いていて、派手な事件などは起こらないものの、心に深く残る余韻のある作品です。

英語版も、そのやさしい雰囲気を忠実に再現しています。

数学的な語彙が登場しますが、難解ではなく、むしろ言葉の美しさを楽しめる内容になっています。

シンプルで正確な英文が続くので、文法学習の復讐にも最適です。

④『Before the Coffee Gets Cold』by Toshikazu Kawaguchi(『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和)


BEFORE THE COFFEE GETS COLD(B)

喫茶店でコーヒーを飲む間だけ過去に戻れるという、ファンタジー要素を含む連作短編集。

時間旅行をテーマにしつつも、登場人物たちの人間関係や心の葛藤がメインで、どの話もじんわりとした感動を残します。

英訳はとても読みやすく、短編形式なので区切りながら読み進められます。

時間や感情に関する表現が多く、日常英語に応用できる語彙が豊富です。

初心者から中級者へのステップアップにもおすすめです。

⑥『The Elephant Vanishes』by Haruki Murakami(『象の消滅』村上春樹)


The Elephant Vanishes: Stories (Vintage International) (English Edition)

村上春樹の英訳本に挑戦したい方は、まずは短編集から入るのがおすすめです。

その中でも「象の消滅」は、幻想的でシュールな作風が光る一冊。

各話が独立しているため、時間のあるときに1編ずつ楽しむことができます。

英語版はJay Rubinによる訳で、原文のリズムを生かした自然な英語になっています。

比喩表現や文化的な文脈を含む文章が多いため、少し読解力が求められますが、挑戦する価値は十分。

現代英語表現の宝庫とも言える内容で、多読や精読どちらにも向いています。

⑦『Totto-chan: The Little Girl at the Window』by Tetsuko Kuroyanagi(『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子)


Totto-Chan: The Little Girl at the Window (Totto Chan, The Little Girl at the Window Book 1) (English Edition)

世界中で愛されている名作『窓ぎわのトットちゃん』。

戦時中の日本を舞台に、自由な校風の「トモエ学園」で成長する少女トットちゃんの姿を描いた黒柳徹子の自伝的物語です。

英訳版は Dorothy Britton による翻訳で、原作のあたたかさとユーモアをそのままに、シンプルで読みやすい英文に仕上がっています。

英語版は児童文学として位置づけられていますが、内容は子どもから大人まで深く共感できる普遍的なメッセージを持っています。

英文も短く区切られていて、語彙レベルは中学〜高校程度。中級者なら辞書なしでも読み進められるやさしさです。

⑧『Kitchen』by Banana Yoshimoto(『キッチン』吉本ばなな)


Kitchen (English Edition)

吉本ばななによる1988年の大ベストセラー小説『キッチン』。

大切な家族を失った悲しみから「キッチン」という場所を通じて安らぎや再生、人々の心を繊細に描いた物語です。

英訳は Megan Backus によるもので、詩的でありながらも明快な英語が特徴です。

文体は比較的平易で、情景描写や会話が多いため、中級者でも読みやすい構成になっています。

感情表現の英語を学ぶには最適で、「寂しさ」「優しさ」「あたたかさ」などの微妙なニュアンスを英語でどう表現するのかを感じ取ることができます。

英語で読むことで、より静かな深みを感じられる名作です。

英語で小説を読むときのコツ

英語で小説を読むときは、「完璧に理解しよう」と思いすぎないことが大切です。以下のコツを意識してみましょう。

  • 知らない単語は飛ばして読む勇気を持つ:前後の文脈から大まかな意味をつかめればOK。
  • 日本語版と並行して読む:理解度が高まり、モチベーションも維持しやすいです。
  • オーディオブックやKindle辞書機能を活用する:耳と目で英語に慣れる。
  • 1日数ページでも継続する:少しずつ読むことで、自然と読解力が上がります。

「読めた」という体験を積み重ねることが、英語多読の最大の成果です。

そして、少しずつでも読み続けることが何よりも大事になります。

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まとめ

英語で日本の小説を読むことは、単に語学力を高めるだけでなく、物語を多角的に楽しむ方法でもあります。

翻訳によって新しいニュアンスに気づけたり、異なる文化の読み手の目を意識した文体に触れられるのも貴重な体験です。

今回紹介した8冊は、どれも英語学習中級者が無理なく読めるものばかりです。

気になった本から、ぜひ手に取ってみてくださいね!