今回は前回からの続き、コペンハーゲン空港からストックホルムにつくまでの旅路の記録をまとめています。
前回は、
成田空港からコペンハーゲンまでは順調に到着。
威圧的な入国審査もなんとか通り抜け、
コペンハーゲンからストックホルムまで乗る予定の便がキャンセルに!
前回の記事はこちらです。
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コペンハーゲン空港からストックホルム・アーランダ空港まで
コペンハーゲン空港
乗り継ぎカウンターにて
入国審査を終えた後、もう一度電光掲示板を確認。何度見ても変わりません。
そこには “Cancelled” の文字が…。
とりあえず、空港の Free Wi-fi が使えるようになったので、夫に連絡。
前の入国審査ですっかり弱気になっていたので、「何かあったら後で、電話代わってくれる?」とお願いしてから “transfer counter”(乗り継ぎカウンター)へ向かいました。
カウンターの前には整理券の発券機がありました。画面で航空会社を選択すると番号の書いた券が発券されます。
待っている人は少なく、すぐに自分の番に。40代くらいのスラっとした男性スタッフが対応してくれました。
transfer counter での会話
私:This flight is cancelled, right?
スタッフ:Really?
私の持っている搭乗券を見ると、少し頷き、コンピューターでカチャカチャ何か作業をしています。
そして新しい搭乗券を発券。
スタッフ:The boading time is four forty-five (4:45pm) and the flight departure is …..five after five (5:05pm). The gate is B19.
と言いながら、搭乗券を見せながら大きくB19と書いてくれました。
私:Ok, the boading time is….four forty-five…
搭乗時間は、午後4時45分。
スマートフォンの現在の時間を確認すると、 午後4時40分!?
なんと1本前のフライトを取ってくれました!5分後!?
私が驚いた顔をしていると、男性スタッフは、
スタッフ:The B area is over there!
と言いながらBと書いてある表示を指さしました。
私:Ok, thank you!!
スタッフ:Go!
本当に心の底からありがとうと言いながら、空港内を走りました。
急いで搭乗口へ
夫にも走りながら連絡を入れ、Bと書いてある表示に従い、絶対に間に合いたいという気持ちで走り抜けました。
4時50分頃、搭乗ゲートへ到着。
搭乗口には、カウンターに1人男性スタッフが立っていました。
私:Can I board this flight?
搭乗券を見せながらそう尋ねると、
スタッフ:Of course yes! The gate is automatic.
搭乗券のバーコードを自動化ゲートにかざすと、搭乗口に入ることができました。
男性スタッフは、頷きながら右手の親指を立ててグーサインをくれました。
入国審査官が怖かったこともあり、少しでも優しくしてもらえることがすごく嬉しかったです。
出発の10分前、4時55分頃に搭乗口は閉まり、客室乗務員による救命胴衣などの説明の後、飛行機はゆっくり動き始めました。
航空会社によって搭乗口の締め切り時間は異なるようなので注意が必要です。
前回、乗り継ぎに失敗した時の記事はこちらです。
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スカンジナビア航空 コペンハーゲン~ストックホルムまでの機内
機内は3席-3席の2列。乗客はけっこう乗っていました。
アジア人らしき人は私だけだと思いますが、国際線乗り継ぎの便ではよくあることです。
コペンハーゲンからストックホルム・アーランダ空港までは約1時間で到着します。
前の座席にモニターはありませんがUSBチャージャーがついていたので、念のためスマートフォンの充電をしておきました。
飲み物は、客室乗務員に頼めば持ってきてもらえます。
ギリギリでしたが無事に飛行機に乗れ、予定していたよりも早く到着できることにすごく安心していました。
そして約1時間後、予定通り飛行機は無事に着陸。
ちょうど飛行機が地上に降りた時に、ふと頭をよぎりました。
「スーツケースは大丈夫?」
「1つ早い便になったし、時間も少なかったから、乗っていないのでは?」
それから頭の中はスーツケースのことばかりになり、もし荷物が見つからなかったら、英語で何て言えばいいのかをずっと考えていました。
もう私の中では、「スーツケースは絶対に乗っていない」と考えていて、念のため見てみようという気持ちで、荷物が回ってくるのを見ていると、、、
出てきました!私の赤くて古い、傷だらけのスーツケースが!!!
すごく嬉しかったです!
スーツケースを取り、ようやく到着口へ!
ストックホルム・アーランダ空港
到着口付近にて
夫にはコペンハーゲンで、早い便に乗れることを伝えてありましたが、彼の実家から空港までは車で2時間くらいかかるので、まだ着いていないだろうと思い、化粧室へ。
夫には2ヵ月ぶりに会うので、少しでもきれいな姿を見せようと思い、髪や顔を少し整えて外に出ました。(本当に疲れきった顔をしていてひどかったです。)
その時にすれ違った、黒人女性2人組の視線に少し気が付いたのですが、私はどちらかと言うと鈍感で、あまり気にしないタイプなので、すぐにそんなことは忘れて、水を買うためにコンビニへ。
シトラス風味の水を選び、レジに向かうと、黒人の男性3人と女性2人の5人組がレジ前で買い物をしながらいろいろ話している様子。
「ちょっと嫌だな。」と思いながら彼らの会計が終わるのを待っていると、女性2人はさっきトイレですれ違った2人だったことに気が付きました。
そして、その内の1人が私と目が合った瞬間に、自分の着ているセーターの首元の部分を口元まで伸ばして、マスク代わりのようにしたのです!
鈍感な私も、これにはすごくショックを受けました!
これがアジア人差別か!?
「もういいや」と思い、水をもとの場所へ戻し、コンビニを後にしました。
それでもすごく喉がかわいていたので、小さなカフェで同じシトラス風味の水を10クローネ(約100円)高く購入しました。
500mlの水に35クローネ(約370円)!さすがスウェーデン、高すぎです。
気持ちがかなり参っていたので、カフェの店員さんが “Have a nice day!!” と明るく言ってくれたことがどんなに嬉しかったか…。
その後ベンチに座ってようやく落ち着き、20分程待ったところで、夫がやってきました。
車の中では、怖かった入国審査官やコンビニで受けたアジア人差別、その他良かったことも悪かったことも全て話しをして、気持ちをなんとか発散することができました。
スウェーデンの様子
前回も書いたように、夫の実家はとても小さな村。もともと静かで、観光客などもいないし、マスクをして歩いている人もいなく、コロナウィルスの影響をあまり感じられません。
すごく静かで平和なので、コロナウィルスの騒ぎのことなど、つい忘れてしまいそうになります。
それでもスーパーマーケットではアルコール消毒液は売り切れの様です。スウェーデンの首都、ストックホルムではトイレットペーパーやパスタが売り切れているそうです。
あとは、挨拶する時のハグや握手を控えています。仲良くしてもらっている隣人のご夫婦とは、肘をぶつけ合って、肘挨拶をしました。
私はスウェーデン語は分からないのですが、ラジオやテレビをつけると「コロゥナ」と何度も言っているのが聞こえてくるので、話題はやはり「コロナウイルス」のことばかりです。
最後に、今後のこと
私がスウェーデンに到着した次の日にデンマークが国境閉鎖し、その次の日にスカンジナビア航空が運航停止となってしまいました。その後にも続々と国境閉鎖する国が増え、スウェーデンも外国からの入国を停止しています。
日本も欧州など38ヵ国からの入国を4月末まで制限。入国者は、14日間自宅待機することになります。
私のスウェーデンの滞在は延長となるでしょう。
今のところスウェーデンにいても、日本にいる時とあまり変わらない生活を送っています。
朝起きてメールやブログをチェックしたり、『ラジオ英会話』も毎朝聴いています。ディクテーション用のノートとペンも持参してきました。
あとは食事をつくったり、夜は映画を観たりして過ごしています。(スウェーデンの Netflix ではジブリ映画が観れます!)
ブログも変わらずに書いていく予定ですので、どうぞよろしくお願いします。
今は本当に大変な時期ですが、過剰にならず、正しい予防対策をして、楽しく穏やかな日々をお過ごしください。