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『ジュリー&ジュリア』英語で味わう映画の世界【英語字幕鑑賞記録】

今回、英語字幕で観た映画は、2009年のアメリカ映画「Julie & Julia」。この映画は3回目の鑑賞で英語字幕で観たのは初めてです。

今回はこの映画のご紹介をします。あらすじはネタバレも含むので知りたくない方は飛ばしてください。

 

 

正直、英語は難しかったです。ただ、Julia Chiid 演じるメリル・ストリープ(Meryl Streep)の話し方はゆっくり、はっきりと喋るので聞き取りやすく、何ともチャーミングな女性で目が離せません。

 

私は実際のJulia Child を知らなかったので、Meryl Streep の演技は「ちょっと大げさなんじゃないの?」とも思っていましたが、実際のJulia Child の動画を確認してみたら本当にそっくりでした。

アメリカでの評判も良かったようです。実際のJulia Child の動画を見ると、Meryl Streep の方がにこやかで陽気な人柄のように見えます。

 

2009年8月12日のLos Angeles Times でのレビュー

Meryl Streep is astonishing. The way she captures Julia Child is something special. Streep inhabits her in a way that is eerie. Watch her move: Pay attention to the way she holds her elbows and cocks her head. That's Julia.

引用:Julie, Julia and me: Now it can be told - Los Angeles Times

 (メリル・ストリープには驚かされました。彼女がジュリア・チャイルドをとらえる方法は特別なものです。ストリープは驚きの方法で、彼女(ジュリア・チャイルド)の中に住みついています。彼女の動きを見て:彼女の肘の持ち方、そして彼女の頭のふり方に注意して。それは、まさしくジュリアです。)

 

こちらはJulia Child 本人の動画です。実際に見てみると本当にそっくりです。

私のように Julia Child を知らない方は、本人を動画で見てから映画を観た方が、より楽しめると思います。とにかく動きが豪快です。彼女の「ボナペティ!」聞いてみてください。


Julia Child - Favorite Moments from The French Chef

 

 

英語字幕で映画鑑賞『Julie & Julia』

『Julie & Julia 』あらすじ

 
『Julie & Julia』のモデルは、アメリカにフランス料理を広めようと、1961年に本を出版し、一躍人気になった料理研究家ジュリア・チャイルド(Julia Child)と、現代のニューヨークに住み、作家になる夢をあきらめ、保険会社で働くジュリーの2人。

 

物語はこの2つの時代を交互に描かれ、進んでいきます。

 

Julia Child のストーリー

1949年、アメリカ人のJulia は夫の仕事の関係でフランス・パリに住み始めます。

食べることが大好きなJulia は、フランス料理の本を書店で探していましたが、英語で書かれたフランス料理の本はありませんでした。

 

食べることが好きでも、料理は得意でなかった Julia でしたが、料理学校で有名なル・コルドン・ブルーの料理養成コースに通うことに。

 

アメリカ軍兵士の男性たちの中に1人混ざり悪戦苦闘しながらも、自宅での特訓の成果もあり、どんどん料理の腕を上げていきます。

 

養成コースを修了し、Julia はアメリカ人向けの英語で書かれたフランス料理のレシピ本を友人2人と協力し、執筆することになります。

 

本を出すことは決して簡単ではありませんでしたが、周りからの協力もあり、1961年についに本の出版がされることに。

 

524ものレシピが詰まった本、Mastering the Art of French Cooking はアメリカでたちまち大人気となり、この本がきっかけでJulia はテレビ番組「The French Chef」を受け持ち、一躍有名人となりました。

 

レストランでのJuliaとPaulの会話

Juliaは何もしない駐在員の妻になりたくなくて、夫 Paul に自分は何をしたらいいか意見を求めます。

Paul :What is it that you really like to do?

Julie:Eat, it's what I like to do.

Paul :I konw, I know, and you are so good at it.

【和訳】

ポール:君の本当に好きなことは何だい?

ジュリア:食べることね、それが好きなことよ。

ポール:分かる、分かる、君は食べることが得意だよね。 

 

be good at ~:~が得意(上手)

 

Julie Powell のストーリー

時代は変わり、2002年。ニューヨークのアパートに夫エリック(Eric Powell)と2人で住むジュリー・パウエル(Julie Powell)は作家志望の夢はうまく進まないまま、政府関係の会社でコールセンターとして働いていて、9.11後の苦情や問い合わせの電話に対応する日々。

 

友人たちと集まる日、みんなが自立してバリバリ仕事をしているのを目の当たりにして、自分は遅れをとっていると感じます。

 

何かを成し遂げたいと思うJulie は、実家から持ってきた Julia Child の本に載っている 524 のレシピを 365日間でつくって、ブログに書き綴ることを思いつきました。

 

夫、Eric の協力と共にブログを立ち上げ、Julia のレシピを参考に料理をしながら、ブログを書く日々が始まりました。

 

最初は誰にも読んでもらえず、「初めてコメントがきた!」と思ったら自分のママからでがっかりすることも。

 

しかし徐々に読者は増え始め、コメントがつくように。やがてブログランキングでトップ3に入ります。

 

Julie のブログはどんどん有名になりますが、一方の料理の方は、失敗続きでJulie は悔しくてキッチンで泣き崩れてしまいます。

 

そんな中、雑誌社から Julia Child の料理本の編集者 ジュディス・ジョーンズ(Judith Jones)による直接取材の依頼が入ります。Julia のレシピ、牛肉の赤ワイン煮込みをつくって、彼女を自宅でもてなす予定でしたが、大雨のせいで取材は中止に。

 

その後、夫の Eric とは喧嘩をして夫は家を出てしまいます。Julie はこれまで以上に落ち込み、料理もストップ。うまくいかないと Eric に八つ当たりをしていたことを反省し、謝罪しました。2人は仲直りして料理もブログも再開。

 

 

そしてついに、ニューヨーク・タイムズに Julie のブログのことが掲載され、大きな反響を呼びます。Julie の自宅に出版社からの電話が鳴りやみません。

 

しかし喜びも束の間、Julia Child の90歳の誕生日に彼女に取材をしたという記者から「彼女はブログの件を不快に思っている。」 という事実を聞き、Julie はすっかり落ち込んでしまいます。

 

夫のEric の優しい励ましもあり、Julie は残りのレシピを作り上げることに成功します。

 

 

Julie のブログからのセリフ 

Julia の524のレシピに挑戦中。生きたロブスターを調理します。

Lobster Killer

A note on dealing with live lobsters.

If you object to steaming a live lobster--

--plunge the point of the knife into the head between the eyes.

【和訳】

生きたロブスターとの向き合い方の覚え書き。

もし生きたロブスターを蒸すのがイヤなら

目と目の間にナイフの先を突き刺す

 

note:覚え書き メモ 記録

dealing with:~との取引

plunge:突っ込む 押し込む

 

Hollandaise sauce

I cook artichokes with hollandaise sauce...which is melted butter whipped into a frenzy with egg yolks... until it's died and gone to heaven.

And let me say this:Is there anything better than better ?

Think it over. Every time you taste something that's delicious beyond imagining...

and you say, "what is in this?"

The answer is always going to be "butter."

【和訳】

アーティチョックスに添えるオランデーズソースをつくった。

溶かしバターと卵黄を根気よく混ぜ合わせる。天国に行ってしまうまでね、

これを言わせて:バターに勝るものはあるかしら?

よく考えてみて。想像を超えるおいしい料理に出会ったときいつも聞くわね、「中に入っているモノは何?」と、

答えはいつも決まって"バター"

 

melted:溶けた 溶かした

whipped:泡立てられた

into(in) a frenzy :熱狂的に 夢中になって

 

Julia への愛

And I cook it, I almost feel as if Julia and I communicating...

over space time on a deep, spiritual, mystical level.

【和訳】

料理をしている時、まるでジュリアと会話している気分になる。

時空を超えて、深く、精神的、神秘的なレベルで

 

as if:まるで~のように

 

Eric と Paul のセリフ  

夫婦喧嘩して夫 Eric が家に戻ってきた時の最初の Julie への一言はこれでした。

What's for dinner?

【和訳】

夕食は何?

このフレーズ、Julia の夫、Paul も同じように妻、Julia に聞いている場面が何度かあります。

食事を楽しみにしてくれる人がいると、つくりがいがありますよね。

 

Julie と Paul のセリフ

You are the butter to my bread, the breath to my life.

【和訳】 

私がパンであなたはバター、私の命よ

 

このセリフは Julia Child の夫 Paul が Julia に贈った言葉を借りて Julie が全レシピが終わった記念のパーティーで夫の Eric に感謝の気持ちを込めて言った言葉です。

 

Julie と Julia の関係

Julie は最後の場面で、夫と julie のキッチンのある博物館へ行き、誰もいないことを確認してJulie の写真の前にバターを置き、I love you, Julia. とつぶやきその場を立ち去ります。

 

これほどまでに敬愛していた Julia に拒否されてしまったことは本当にショックだったと思います。

 

Julia は Julie のブログを見て、「真面目に料理に取り組んでいるように見えない」と言っていたようですが、ブログだけ見るとそう思われてしまったのも仕方ないのかもしれません。


Julie はブログに料理に失敗してイライラしていることも赤裸々に自分の気持ちをぶつけて書いています。おもしろおかしく、汚い言葉も使って。だからおもしろくて注目され、読者も増えたのでしょう。きれいな料理ばかり並べてきれいごとばかり語るブログだったら、それほどまでに人気は出なかったかもしれません。

 

しかし、90歳の Julia に理解はされなかったのでしょう。

 

Julie のブログ Julie/Julia Project はこちらで見ることができます。

The Julie/Julia Project

 

2003年の実際の New York Times による Julie Powell のインタビュー記事はこちらです。

A Race To Master The Art Of French Cooking - The New York Times

 

アメリカのコメディアンが Julia の真似をしたパロディがあるのですが、見るとそっちの方がはるかに失礼なのでは?と思います。Julia のブログに不快感を表したなら、このパロディもJulia は気に入らないのでは?と思いましたが、Julia はこのパロディを気に入ってたようです。

 

映画の中では、このパロディを見てJulie と Eric が部屋で見て笑っているシーンもあります。


The French Chef - SNL

 

2004年に91歳でJulia Child は永眠されています。

 

映画の最後に Julie と Paul が訪れた Julia Child のキッチンはワシントンD.C. にある国立アメリカ歴史博物館の中に再現された展示物です。もしワシントンD.C.に行く機会があればぜひ行ってみたいです。

 

Julie と Julia は和解されないまま終わってしまったことは残念ですが、2人の共通点もあります。

 

●料理が大好き

●優しいパートナーがいて心の支えになっている。

●普通の 主婦/会社員 で終わりたくないと思っている

 

まとめ 

 

Julia Child には認められることはありませんでしたが、私から見れば Julie は料理が大好きで、料理に救われて生きていると思います。私も料理は嫌いではありませんが、仕事から疲れて帰った日に、料理をして心を癒されたりはしません。

 

 

実際に会っていたら2人はきっと、和解していたのではないかなと、この映画を好きな私としては、そうであってほしいと望んでいます。